皮膚の症状

抜け毛

毛髪が抜け落ちる、数が少なくなる、あるいは短く細くなる現象を脱毛症と呼んでいます。

 

ただし、髪は常に生え変わるものであるため、1日に100本程度の抜け毛なら、問題ないと言われています。また、秋は抜け毛のシーズンであるとも言われており、1日に200本前後抜けることがありますが、これも問題ありません。

 

このように、髪の毛が自然に抜けることは特に問題がありませんが、明らかに抜け毛が増えたな、と思ったとき、その抜け毛は脱毛症の前兆かもしれません。

 

・シャンプーをしても頭皮のべたつきが気になる抜け毛は、脂漏性(しろうせい)脱毛症かもしれません。

 ・抜け毛とともにフケが気になるときは、ひこう性脱毛症かもしれません。

 ・髪の毛全体が薄くなった気がするときは、びまん性脱毛症窯しれません。

 ・頭に円形の抜け毛があるときは、円形性脱毛症の疑いがあります。

 

これら以外にも、外部からの刺激や、ストレスやホルモンバランスの乱れなどによる抜け毛の可能性があります。

 

いずれにおいても、原因をつきとめて、適切な対策をとることが抜け毛防止につながります。抜け毛を防ぐためには、以下の事に気を付けましょう。

シャンプーに気を付けましょう

外部からの刺激のひとつになります。

 

適切な洗髪は、髪の毛や頭皮にとってとても有効ですが、シャンプーのしすぎは髪にダメージを与えてしまいます。また、シャンプーを怠ると、頭皮が不潔になり抜け毛の原因になります。

 

シャンプーは1日1回が適切とされています。シャンプーの後は十分なすすぎも忘れずに行ってください。

カラーリングやパーマはほどほどにしましょう

外部からの刺激、その2

 

カラーリングやパーマは、髪の毛や頭皮にダメージを与えます。

 

抜け毛が気になる方はほどほどにしましょう。

 

また、染料などが頭皮につかないように注意しましょう。

タバコはやめましょう

タバコを吸うと、血管を収縮させる作用があります。

 

頭皮の周囲の血管も縮まるため、髪の毛に栄養が行きわたらなくなり、髪の毛が抜けやすくなります。

 

タバコは、身体にとっていいことはないので、この機会に禁煙をしてみてください。

酒は百薬の長と言われていますが、飲みすぎはやめましょう

適量のお酒は、緊張をほぐしたり、気分を良くしたりするので、このような言葉が生まれましたが、やはり飲みすぎは生活習慣の乱れにつながります。

 

生活習慣の乱れは、睡眠不足や食事の偏りにつながり、これらも髪の毛には悪い影響を与えます。

 

また、飲みすぎることによって、身体に必要なたんぱく質が不足します。髪の毛はタンパク質からできているため、髪の毛の成長を妨げられます。

十分な睡眠を取りましょう

髪の毛は、寝ている間に成長します。

 

睡眠によって、頭皮に十分な血液が流れることにより、髪の毛の成長が促されます。

 

また睡眠は、日中に受けたダメージをリセットしてくれます。そのため、睡眠不足は身体のリセットを妨げるマイナスの生活習慣です。

 

睡眠は、午前0時前に寝て、8時間程度の睡眠を心がけるようにしましょう。

食生活を見直しましょう

髪の毛は、タンパク質からできているため、質の良いタンパク質を含んだ食事をとることが基本となります。

 

また、ビタミンやミネラルといった成分も、髪の毛の新陳代謝や頭皮の健康を維持するために必要となってきます。

 

無理なダイエットは、これらの栄養素をカットしてしまうため、抜け毛も急速に進むことがあります。

 

何事も無理はしないように心がけてください。

ストレスをためないようにしましょう

ストレスをためない、言葉でいうのは簡単ですが、これが一番難しい問題かもしれません。

 

ストレスは、自律神経やホルモンバランスを乱します。そのためあらゆる病気の原因になっています。

 

ストレス解消法の例として、半身浴などで身体を温める、腹式呼吸などで自律神経を整える、ペットを飼う、日向ぼっこや散歩、スポーツ観戦や適度な運動・・・

 

自分なりのストレス発散法を見つけてみましょう。


東洋医学的な考え方

中医学理論によると、東洋医学的に考えられている腎臓と、髪は密接な関係があり、腎臓の症状は髪に反映すると言われています。

 

また髪は「血の余り」と言われていて、血とも密接な関係があります。

 

東洋医学において、脱毛と関係する言葉として、以下のものがあります。

  • ・髪堕(はつだ)=髪の毛が抜けること
  • ・油風(あぶらかぜ)=脂漏性(しろうせい)脱毛症に相当します。頭髪が急激に抜け落ち、頭皮に光沢がみられる症状
  • ・斑禿(はんとく)=円形性脱毛症に相当します。

まだまだあるかもしれませんが、現代医学の脱毛症も東洋医学的に施術が可能であるといえます。

 

抜け毛を東洋医学的に分類すると、血熱血虚瘀血(ここまですべて血が関係しています)、肝腎陰虚(腎臓が関係しています)に分けられます。ただし、人間の身体は複雑なため、必ずしもこの型にあてはまるとは言えませんので、ご了承ください。

 

1.血熱(けつねつ)による抜け毛

精神的刺激により心(現代医学的の心臓に相当。東洋医学では血液循環や精神・意識活動をつかさどります)が不安定になり、心に火を帯びた状態陥ると、顔が真っ赤になったり、ドキドキしたりする状態になります(緊張している状態)。

 

そうすると、血が心の熱によって内風(火が風を起こすように、身体の中で風が舞う状態)を起こし、これにより脱毛になると言われています。

 

施術方針として、熱を清め、血を冷まし、熱で消耗した血を補い、脱毛状態を改善させていきます。

2.血虚(けっきょ)による抜け毛

出産や月経過多、もしくは病気などにより血が足りなくなった状態を血虚(けっきょ)と言い、これによって毛髪が正常に栄養されなくなると抜け毛を生じます。

 

施術方針として、脾臓(東洋医学では気・血・水を生成する源)を強化させ、気血を充足させます。これによって毛髪の栄養状態の改善をはかります。

3.瘀血(おけつ)による抜け毛

精神的刺激により気が動かなくなった状態を気滞(きたい)と言います。気滞を生じると瘀血(おけつ=血が身体を巡らず滞ること)が生じます。

 

瘀血によって、気血の運行が悪くなると、毛髪に栄養が正常に運搬されなくなり、抜け毛が生じるようになります。

 

施術方針として、血の運行を活性化させて瘀血を除去します。その後、新血の生成を促し、毛髪の栄養状態を改善させます。

4.肝腎陰虚(かんじんいんきょ)による抜け毛

両親からもらった元気のもと・エネルギー物質のことを「先天の精(せんてんのせい)」といい、生後は腎に蔵されます。そのため、腎精(じんせい)と呼ばれています。

 

これとは反対に、「後天の精(こうてんのせい)」というものがあります。これは、先天の精が無くならないように、飲食物から脾臓(東洋医学では、気・血・水を生成する源)の作用により腎精を補充しています。

 

この腎精が不足すると、毛髪が正常に栄養されなくなり、抜け毛を生じると言われています。

 

また、肝(現代医学の肝臓に相当。働きは若干異なります)は血を蔵する臓器と言われています。この肝が弱っていると、血が不足することになり、毛髪を栄養できなくなり、抜け毛を生じると言われています。

 

施術方針として、腎と肝を補うツボを刺激し、精や血を充足させ、これにより毛髪の栄養状態を改善させていきます。