情緒不安定・抑うつ状態(イライラ・不安な気持ち)

現代医学的な考え方

情緒不安定とは、喜怒哀楽の感情を自分でコントロールできない不安定な状態のことです。

 

他の人に何か言われたり、自分の身に何か起こったとき、イライラしたり不安な気持ちになることは、ごく普通の事であり、これは情緒不安定とは呼びません。

 

必要以上にイライラしたり、感情の浮き沈みが激しい時、これを情緒不安定と呼びます。

 

また、「憂うつである」、「気分が落ち込んでいる」、「気持ちが重い」などと表現される症状を、抑うつ気分と言い、この気分が強い状態のことを抑うつ状態と呼びます。

種類

これらの症状は、一時的なものと、慢性的に続くものがあります。

 

不安の対象がはっきりせず、漠然と不安に駆られることがあり、常に情緒が安定しない状態を「全般性不安障害」と呼びます。

 

また、動悸、吐き気、冷や汗、めまい、ふらつき、絶望感などの不安発作が何らかのきっかけで一気に噴き出してしまうのを「パニック発作」と呼び、これらの症状がまた出るんじゃないか、と恐怖心に襲われ、これらの不安発作を繰り返すものを「パニック障害」と呼んでいます。

原因

情緒不安定・抑うつ状態の原因は一概には言えず様々です。


人間関係などのストレスはもちろん、女性においては女性ホルモンの影響があります。


女性は月経前に情緒不安定になりやすいと言われていますが、これはホルモンバランスが崩れるためで、その時期が過ぎれば自然とおさまります。


さらに女性ホルモンのひとつである卵胞ホルモンは、自律神経を活発にして体調を整える働きがあります。そのため、更年期などで卵胞ホルモンの分泌量が減少すると、自律神経が乱れ、イライラや不安感、恐怖心などがあらわれます。これらの理由により、女性は情緒不安定になりやすいと言われています。


東洋医学的な考え方

精神の抑うつ、更年期うつ症、情緒不安定、怒りっぽい、よく泣く・・・などの症状がみられるとき、東洋医学では「鬱症(うつしょう)」と呼んでいます。


鬱症は、精神的な抑うつから「気」が滞ることによて起こると言われています。


「気」の滞りが長期にわたって改善しないと、病は「気」から「血」に及びます。そのため多くの病に変化する可能性があります。


中国の明の時代には、鬱症を「気鬱」「血鬱」「湿鬱」「食鬱」に分類していますが、いずれも「気」が滞ったことが基礎にあり、それが変化したものと言われています。

東洋医学的な鬱症の原因

鬱症の原因は、七情(しちじょう)の異常変化と言われています。

 

七情とは、「怒り」「喜び」「思慮」「憂うつ」「恐怖」「驚き」「悲しみ」のことであり、これらがうまく機能しなくなると、初期には「気」が滞り、イライラいやヒステリーなどの症状が多くみられ、長期にわたって改善しないと、「気」「血」「水」の不足がおこり、情緒不安定や不安感などがあらわれたりします。

 

鬱症を東洋医学的に分類すると以下のようになりますが、人間の身体はそんなに単純に分類することはできません。あくまでも目安としてください。

1.肝気鬱結(かんきうっけつ)による鬱症

長期間による精神的ダメージなどにより、肝(現代医学の肝臓に相当しますが、働きは異なります)の条達(全身の機能をのびやかにする働き)が悪くなり、肝気鬱結になると言われています。


また、肝気鬱結の状態が改善されないと、血も滞るようになり「抑うつ気分」「情緒不安定」「よくため息をつく」などの症状を引き起こします。


2.気鬱化火(きうつかか)による鬱症

肝気鬱結の状態が長期にわたって改善されないと、肝火(かんか=肝の機能が高ぶって熱を生じる状態)に変化します。

 

火は上昇する性質を持つため、身体上部の症状が強くあらわれやすく、イライラしたり、怒りっぽくなったりします(頭に血が昇るイメージ)。

 

そのほか、胃酸がこみあげてきたり口が渇いたりすることもあります。

3.気滞痰鬱(きたいたんうつ)による鬱症

過度の思慮、または疲労・倦怠により脾(現代医学の脾臓または膵臓に相当しますが、働きは異なります)を損傷し、脾の機能である運化機能(消化・吸収機能)が低下し、身体に余分な水分が停滞した状態になります。これを痰湿(たんしつ)と呼び、このために気が滞ります(気滞)。


気滞が生じるため、のどの異物感や梗塞感が症状としてあらわれ、胸部の息づまり感や痛みがあらわれます。


4.心神失養(しんしんしつよう)による鬱症

憂慮などにより、心の気や血が損傷すると、心神失養となり、精神意識が衰弱し意識が散漫になったりします。

 

そのため、情緒が激動しやすくなり、悲しんだり泣いたりしたりします。

 

また、不眠症状が出る人もいます。

5.心脾両虚(しんぴりょうきょ)による鬱症

過度の思慮や、長期間のうつ症状が続き、脾(東洋医学では、消化吸収や気血水の生成に関係する臓器のこと)が損傷すると、気血の生成が悪くなり、このタイプの鬱症があらわれます。

 

症状として、よくくよくよしたり、臆病になったりします。

 

また、顔色がさえなかったり、食欲不振にもなります。

6.陰虚火旺(いんきょかおう)による鬱症

長期にわたって気鬱の状態(1、2の鬱症)か改善されないと、火が血を損傷するため、血が不足します。血は陰に属するため、陰虚(いんきょ)という状態に陥り、このタイプの鬱症が起こります。

 

症状として、動悸や不眠、怒りっぽくなったりします。

 

そのほかの症状として、腰や膝がだるくなったり、生理不順が起きる人もいます。


施術方針

ストレスや疲労が積み重なると、自律神経のバランスも崩れがち。

背中やお腹にあるツボを刺激して緊張を緩め、心と身体をいたわります。


自宅でお灸をして、リラックスタイムをつくるのもおすすめします。

営業日カレンダー

     

12月16日はお灸教室を開催します(アドバンスコース)。

年末は12月29日まで営業します。

年始は1月4日から営業します(17時まで)。

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