せんねん灸セルフケアサポーター・日本不妊カウンセリング学会会員
低血圧症とは、血圧が通常より低い血圧により、何かしらの症状が現れる状態の事です。
確定的な定義はありませんが、一般的には収縮期血圧(上の血圧)が100mmHg以下、拡張期血圧(下の血圧)が60mmHg以下で、めまいや立ちくらみ、動悸などを感じるものをいいますが、何も症状が無ければ、正常とみなされます。
低血圧を大きく分類すると、「急性低血圧」と「慢性低血圧」に分けられます。
「急性低血圧」には、ショックによる低血圧と、起立性低血圧等があります。
「慢性低血圧」には、本態性低血圧と、症候性低血圧があります。
急性低血圧には、「ショック」、「起立性低血圧」があります。
【ショック】による低血圧
検査や治療を必要とする低血圧で、生命にかかわることも多く、速やかな対応が必要です。
原因となる疾患は、心筋梗塞や大量出血などがあげられ、1.蒼白、2.虚脱、3.冷汗、4.脈拍触知不良、5.呼吸不全が伴っている場合は、救急車を呼ぶ必要があります。
【起立性低血圧】
急に立ち上がったときや、長時間立ち続けた時に、急激に血圧が下がり、立ちくらみやめまいなどを起こすものをいいます。
下半身に溜まった血液が心臓に戻りにくくなるために起こります。そのため、高血圧症の人でも起こることがあります。
慢性低血圧には、「本態性低血圧」と「症候性低血圧」があります。
【本態性低血圧】
いわゆる、一般的に言われている低血圧になります。
原因不明の低血圧で、血圧だけが正常値よりも低いものを指します。
そのほか、倦怠感や肩こり、頭重感、耳鳴り、胃部不快感、食欲不振等々、多彩な症状を起こします。
【症候性低血圧】
低血圧を起こす原因疾患があり、血圧は低い状態にありますが、無症状で通常の生活を送っている場合を指します。
原因疾患として、甲状腺機能低下症、アジソン病、糖尿病、不整脈、低ナトリウム血症等があげられます。
ショックなどの緊急を要するものは、すぐに救急車を呼び、医師に対応をお願いします。
鍼灸では、まず、現在起きている症状の緩和を行い、日常生活を快適に過ごせることを目標とします。
睡眠不足や疲労から低血圧を起こすこともあるので、それらを改善するツボ療法や、ストレスを緩和させるツボ療法も併せて行います。
10月のお灸教室は、いつもと違い第二日曜日の10月13日(日)に行います。完全予約制のため、10月8日(火)までにご予約ください。