せんねん灸セルフケアサポーター・日本不妊カウンセリング学会会員

四十肩・五十肩

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山本鍼灸院

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中年以降に多い「五十肩」


五十肩は、明らかな原因なしに発症し、肩関節の痛みと運動障害を認める疾患群と定義されています。また、四十肩と呼ばれることもあります。

 

加齢によって肩の関節をつくっている骨(上腕骨、肩甲骨、鎖骨)や軟骨、靭帯、腱などが硬くなり、肩の酷使によって炎症が起こして発症すると言われています。

 

発症する肩は、利き腕とは関係なく左右どちらかの肩に発生し、左右同時に発生することはありません(片方の肩が発症したのちに、反対の肩に発症することはあります)。

 

また、回復後に、同じ側の肩に再発することはほとんどないため、強い肩の痛みを繰り返している場合は、他の疾患の可能性を考える必要があります。

五十肩の3つの病期


五十肩の病期は、症状の推移から三期に分けられます。

 

一般に発症から数週間(数カ月続くことも)を「急性期」といい、

その後の約6ヵ月を「慢性期」または「拘縮期」と呼び、

これらの期を経て「回復期」(6ヵ月~2年)に至ります。

 

五十肩は、この3つの病期に分かれます。

いつの間に痛みが治まってきたと感じるのは、回復期にあたります。

 

「急性期」は、疼痛が主体で、可動域の制限が進行します。

「慢性期」は、可動域制限が著しくなります。

「回復期」は、可動域制限がまだ残るものの痛みが少なくなります。

 

注意していただきたいのは、「痛み」だけに焦点を合わすと、自然に治まり、五十肩が治った、と思われがちですが、自然と痛みが治まっても、以前のように肩は動かなくなっています。

 

治療を行わずに放置して、自然と痛みを感じなくなるケースでは、ほとんどの方の肩関節に、可動域制限が生じます。痛みは引いたけれど、以前のようにスムーズに動かない、といった状態です。

 

すなわち、五十肩を改善するには、この3つの病期に対して適切な治療を行う必要があります。

 

 

五十肩の「急性期」の施術方針


五十肩で最もつらい時期が、この急性期です。

 

動いている時だけでなく、じっとしている時でも痛みがあります。

夜間痛を生じる場合も多く、痛みで眠れないこともあります。

しかしながら、この時の痛みは、そう簡単にはおさまりません。

 

急性期に効果があるのは、ヒアルロン酸やステロイドの注射になります(申し訳ありませんが当院では注射は出来ません)。

 

鍼灸による施術方針としては、痛みの緩和や鎮静化ですが、それよりも重要となってくるのは、「慢性期」への早期移行です。

この慢性期を経由しないと、痛みが軽減する回復期へは移行しません。

 

慢性期に入ると、肩の動きが悪くなります。そうなると悪化していると感じられます。しかし、この慢性期を経ないと回復期へ移行しないため、ここの理解をお願いします。

五十肩の「慢性期」の施術方針


一時の激痛は少しおさまってきたが、動かすと痛みがある、となると、慢性期に移行した状態です。これ以降、肩の関節が固まって動かしづらくなります(拘縮した状態)。

 

この慢性期にきちんと治療できていないと、痛みが治まった後でも、肩の動きが完全には戻りません。

 

この期は、慢性期から回復期へ移行した後の、肩の可動域を確保するのが最大の目的です。

 

そのため、鍼灸施術は非常に有効な手段となります。

ここでは、「鎮痛」、「肩関節の動きの回復」、「筋肉の動きの正常化」を目的とします。

 

ただ、この期は肩の動きが悪くなるため、悪化していると勘違いしてしまい、せっかくの治療を途中でやめてしまう方もいらっしゃいます。

先述したとおり、この期に何もしないと、回復期へ移行しても、肩の可動域が正常にならないことがあるので、あきらめずに治療を続けてください。

五十肩の「回復期」の施術方針


回復期は、肩関節の痛みが弱まります。

そこで、肩関節の拘縮予防と可動域改善に向けて鍼灸施術と運動療法を行っていきます。

 

鍼灸施術は、筋肉を和らげる作用もあるので、運動前後にやると効果的です。

 

肩の動きのうち、肩甲骨は非常に重要な骨になっていきます。そのため、肩甲骨がきちんと動かさなければ、運動療法の効果が半減してしまします。

 

肩だけでなく、肩甲骨を意識して運動療法を行ってみましょう。

一般的な運動療法は、アイロン体操です。詳しいやり方は施術の後に説明します。


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