せんねん灸セルフケアサポーター・日本不妊カウンセリング学会会員
東洋医学の「心」の働き
東洋医学の「心」の生理作用

西洋医学の「心臓」に対応する東洋医学の内臓は「心」と「心包」になります。
「心包」は、心の外面を包んでいる膜であり、心を保護する作用があります。
「心」と「心包」は別々のツボがありますが、働きはほぼ一緒と考えられています。
- 血脈を主る
- 神志を主る
- 心の華は顔
- 心は舌に開竅する
- 心の液は汗
- 心の表裏は小腸
となっています。

1.「血脈を主る」とは、血液を推動して、脈中に運行させ、身体各部を滋養することを言います。
2.「神志を主る」とは、精神活動や意識活動を指します。
3.「心の華は顔」とは、心の状態が顔に反映することを意味します。
4.「心は舌に開竅する」とは、舌の機能である、味覚の識別と言語を発することを意味します。
5.「心の液は汗」とは、発汗が心の機能を反映することを意味します。
6.「心の表裏は小腸」とは、心の病は小腸に波及することを意味します。
東洋医学の「心」の病理作用

1.「血脈」が働かないと、心悸(動悸)や不整脈が生じたりします。
2.「神志」が働かないと、うつやうつ症状、燥病などを生じたり、不眠や多夢を生じたりします。
3.「顔」が弱ってくると、顔が赤くなったり、血色がなくなったり、顔の表情が変わったりします。
4.「舌」が弱ってくると、呂律がまわらなかったり、味覚異常が生じたりします。
5.「汗」が弱ってくると、精神的発汗により多汗になったり、逆に無汗になったりします。
6.「心」の病理変化は、「小腸」に波及することが多いです。
「心」に属するツボは9個

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