せんねん灸セルフケアサポーター・日本不妊カウンセリング学会会員
耳鳴りとは、外界からの正常な音刺激がないにもかかわらず、耳の中で感じる音を言い、片耳だけ、または両耳、もしくは頭の中で聞こえると言われています。
耳鳴りには、自分だけ聞こえる「自覚的耳鳴り(非振動性耳鳴り)」と、筋肉の痙攣や血管の雑音などにより他の人にも聞こえる「他覚的耳鳴り(振動性耳鳴り)」があります。ただし、他覚的耳鳴りは稀でなケースです。
耳鳴り患者の多くは、難聴、めまい、耳閉感などの耳症状を伴い、耳疾患による耳鳴りが多いが、脳血管障害、高・低血圧、貧血、糖尿病、甲状腺腫、あるいは自律神経系や精神的な要因によっても生じます。
聴覚経路(外耳→中耳→内耳→聴神経→聴中枢)に異常が起こり、聴力が正常より劣った状態を「難聴」としています。
難聴は大きく分けて、2つのタイプがあります。
1.伝音難聴:外耳・中耳の伝音機構の障害で起きる難聴で、原因としては、中耳炎(慢性穿孔性中耳炎、滲出性中耳炎)があげられます
2.感音難聴:内耳から中枢側に原因がある難聴で、突然難聴が生じた“突発性難聴”や加齢等による“慢性感音難聴”は、感音難聴に分類されます。
この2つが合わさった難聴もあり、この難聴の事を「混合難聴」と呼んでいます。
耳鳴りと難聴の関係をみると、難聴の約50%は耳鳴りを訴え、逆に耳鳴りのある方の約90%には何らかの難聴がみられると報告があります。
耳鳴りに対しての薬物療法においては、まだ耳鳴りを消失する薬はありません。
また、突発性難聴を発症した時は、1週間以内に現代医学で治療した場合に効果が高いとされているため、まずは耳鼻科に診てもらってください。ただし、突発性難聴の完全治癒率は約30%とされていて、約50%は改善しますが完全治癒には至らないと言われています。
これらの症状を軽くするため、現代医療で治癒できなかった症状を、鍼灸の施術で補っていきます(補完代替医療と言われています)。
日常生活では、ストレスなどを溜めこまないように、適度な運動、良質な睡眠、バランスのとれた食事を心がけてください。
10月のお灸教室は、いつもと違い第二日曜日の10月13日(日)に行います。完全予約制のため、10月8日(火)までにご予約ください。