せんねん灸セルフケアサポーター・日本不妊カウンセリング学会会員
私は今、健康です。
しかし、失明の可能性があります。
30歳になったとき、目がやたらと疲れた時がありました。
何気なく眼科に行ってみたら…
「眼圧が非常に高いですね。このままでは視神経(目の神経)が侵されて目が見えなくなる可能性がありますよ」
医師からはそう宣言されました。
そう、緑内障の危険性があるとのことでした。
焦りました。
当時の仕事は薬剤師。
目が見えなくなると、当然薬剤師免許は剥奪されます。
適切な治療を続けていれば、目が見えなくなることはほとんどありません。
しかし、緑内障患者(または高眼圧患者)には服用できない薬が多くあります。
その薬を飲むことによって、眼圧が高くなり、視神経を圧迫し、視野を狭めることがあるからです。
そこで注目したのが漢方薬でした。
当時、知っている漢方薬は葛根湯だけでしたが、いろいろ勉強しているうちに、その種類の多さに驚きました。
また、漢方薬を勉強していくうちに、東洋医学には様々な治療法があることも学びました。
その一つが鍼灸でした。
鍼灸治療は、目の不自由な方にも免許が与えられ、それで生計を立てている方がいます。
幸か不幸か、この病気になり東洋医学をたくさん勉強できました。
そしてその素晴らしさもたくさん教えられました。
もちろん、今の病気は西洋医学で治療を続けているため、東洋医学だけをすすめるわけではありません。
鍼灸学校に通うことを決めたとき、仕事を辞めなければいけませんでした。
しかし、仕事を辞めてしまうと、学費どころか生活費までなくなってしまいます。
いろいろな薬局に面接に行きました。
ほとんどの薬局は断ってきます。
もうこの薬局がだめだったら親に泣きつこう。そう思っていたところ、リンク先にも載せてある田中薬局が採用してくれました。
この薬局では、漢方相談を行っている薬局でした。
そこで、恐る恐る尋ねてみました。「私に漢方を教えてください…」
そこから毎週土曜日の営業終了後、漢方の勉強会がスタートしました。
月曜から金曜日は5時に仕事を終えて鍼灸学校へ(薬局は7時まで営業)。
土曜日の営業時間は4時までなので、4時から5時まで漢方の勉強会。
しんどかったですが、非常に充実していました。
このまま、この薬局で働いてもよかったのですが、薬局だけで鍼灸の仕事をしていない。
鍼灸師の免許を取ってから1年たったころ、このままではいけないと思った瞬間でした。
人のためになることをしたい。それをどう表現できるのか。
私自身は、東洋医学でした。
東洋医学は、病気を治療するだけではなく、病気にならないようにする力もあります。
その素晴らしさをお教えできればと思っています。
最後に、
現在私は健康です。
9月のお灸教室は、9月15日(日)に行います。完全予約制のため、9月10日(火)までにご予約ください。