せんねん灸セルフケアサポーター・日本不妊カウンセリング学会会員
「ものもらい」は学術的には「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と呼ばれ、まぶたにある汗や脂を出す腺に、細菌が感染し、まぶたが赤く腫れる病気です。
まぶたの外側の汗を出す腺や、まつ毛の毛根に細菌が感染したものを「外麦粒腫(がいばくりゅうしゅ)」と呼びます。
また、まぶたの内側で、まつ毛の生え際にあるマイボーム腺(涙が枯れないように脂分を分泌する器官)に細菌が感染したものを「内麦粒腫(ないばくりゅうしゅ)」と呼びます。
原因となる細菌の多くは、人の皮膚や粘膜などに常在している“黄色ブドウ球菌”などです。この細菌は、日常生活の中でどこにでも存在しており、病気などで抵抗力が落ちたり、寝不足で免疫機能が低下している時にかかりやすいです。
なお、常在菌であるため、他人にうつることはありません。
ものもらいは細菌が原因でしたが、流行性結膜炎の原因はウイルスです。
原因となるウイルスは、アデノウイルスで、夏かぜの原因ウイルスと同族です。
そのため、流行性結膜炎は、夏に多くなる傾向があります。
結膜(白目)と角膜(黒目)に炎症が起き、目やにや涙が多く出ます。痒みはほとんどありません。
ものもらいと違い、こちらは他の人に感染させてしまいます。
そのため、子供がかかった場合は、出席停止になります。
ものもらいは、細菌感染のため、抗生物質の点眼薬や眼軟膏剤が使用されます。
症状が進行し、腫れがひどい場合は、切開手術を行うことがあります。
鍼灸の施術方針としては、特効穴と言われるツボがあります。
ものもらいになった目と同じ側のツボにお灸をしていきます。
目薬や眼軟膏と一緒にお灸をすると、相乗効果が期待できるかもしれません。
12月のお灸教室は、第3日曜日の12月15日(日)に行います。完全予約制のため、12月10日(火)までにご予約ください。