せんねん灸セルフケアサポーター・日本不妊カウンセリング学会会員
「お腹がすかない」、「食事が食べられない」、「食事を食べる気がしない」等の症状が出現することを、食欲不振と呼びます。
また食欲は、空腹感と似ていますが少し異なります。
これらは脳の視床下部にある、摂食中枢と満腹中枢によってコントロールされていて、おいしそうなものを見たり、食べ物のにおいがすると、摂食中枢が働いて食欲が出ます。
そして食べたことによりお腹がいっぱいになると、満腹中枢が働いて食欲が抑えられます。
しかし、体力が消耗して胃腸に負担がかかると、食欲は落ちてしまいます。また、精神的に落ち込んでいたりしても、消化機能の低下により食欲不振になってしまいます。
食欲不振の原因として、大きく分けると「病気によるもの」と「それ以外のもの」に分けられます。
精神的な病気と、身体的な病気に分けることが出来ます。
精神的な病気としてあげられるのは、うつ病や認知症等があげられます。
身体的な病気としてあげられるのは、ガン、慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、心不全、慢性腎炎、甲状腺機能低下症、風邪・インフルエンザ等になります。
また近年では、胃の粘膜にただれや出血など病変が無いにもかかわらず、胃の症状が2週間以上続くものを、機能性ディスペプシア(FD:
Functional Dyspepsia)があります。
このFDは、食欲不振のほか、腹部膨満感、吐き気、胃痛、胸焼けなどが挙げられます。
病気以外で起こる食欲不振として
などが挙げられます。
この中では、加齢や社会的要因、医薬品を除くと、対処が可能であると思われます。
食欲不振を起こしている原因を見極めます。
病気による食欲不振であれば、その症状にあわせたツボを用います。
その中で、機能性ディスペプシアは、臨床的・基礎研究が行われて、今後の研究の成果が期待されています。
病気以外では、アンチエイジングをはじめ、ストレス緩和につながるツボを選択していきます。
12月のお灸教室は、第3日曜日の12月15日(日)に行います。完全予約制のため、12月10日(火)までにご予約ください。