せんねん灸セルフケアサポーター・日本不妊カウンセリング学会会員
手の太陰肺経
中府(ちゅうふ)

中府の「府」とは、黄の集まるいところをさしています。
中焦の気が最初に集まるところを「中府」としています。
(東洋医学では、人の身体を、上から上焦、中焦、下焦と分けます)
場所は、鎖骨外端の下方の陥凹部を探します(雲門というツボです。次回記述します)。その下1寸のところにあります。
このツボは、肺の募穴(名を冠した臓腑の体表面にあり、その臓器に異常があると、痛みなどが出現しやすいツボのこと)であるため、肺疾患を治療する常用ツボとされていますが、それほど繁用されていません。
ツボの作用として、
- 鼻水、鼻頭まり、嗅覚障害、のどの腫れ・痛みなどの「頭顔面部・五官の病症」に使用します。
- 臓腑の病症として、咳嗽、喘息、胸痛(呼吸器系)や、嘔吐、食欲不振、腹脹(消化器系=肺の表裏は大腸→https://www.yamamoto-sinkyu.com/lung-pathology/ を参照)等に用います。
- その他、肩の痛みにも使用されることがあります。
次回は、2.雲門のツボの特性を書いていきます。
(前回は、“肺に属するツボは11個”でした)
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