肩甲骨の角の凝りが抜けないあなたへ
曲垣とは?
【曲垣(きょくえん)】は、ん手の太陽小腸経に属するツボです。小腸経は小指、手、腕、肩、背中、首、顔へと流れており、特に肩や肩甲骨周囲の緊張と関係が深い経絡とされています。
- 曲垣の「曲」は、曲がっていることや屈曲部を意味します
- 曲垣の「垣」は、垣根や囲いを意味します
肩甲骨の上部にある鋭い曲がり角(上角)のすぐ近く、骨の垣根のような場所に位置することから命名されました。
曲垣は、姿勢の崩れやデスクワークの疲労が最も溜まりやすく、肩甲骨内側のこり、背中の張り、首から肩の緊張などのケアに用いられることがあります。
曲垣の探し方
曲垣は、肩甲骨の内側の一番上の角から、少し中央へ寄ったくぼみにあります。
- 反対側の手で肩をまたぐように触れます。
- 肩甲骨の内側の縁(背骨側のヘリ)を上にたどっていきます。
- 一番上の角(上角)に突き当たったら、そこから指幅1本分ほど中央(背骨側)へ寄ります。
- 骨のキワにある、押すと「ズーン」と深い響きがある場所が曲垣です。
*肩を軽く動かすと、筋肉の動きで位置が分かりやすくなることがあります。
曲垣はこんなお悩みに
曲垣は次のようなお悩みに用いられることがあります。
- 頑固な肩甲骨こり: 背中に張り付いたような重だるさを解消し、肩甲骨の可動域を広げます。
- 首の付け根の痛み: 肩甲挙筋の緊張を緩め、首を回した時の引っかかりを緩和します。
- 背中の張り・痛み: デスクワークで丸まった背中の筋肉をリセットする助けとなります。
- 腕の重だるさ: 肩周りの血流を改善し、腕全体に溜まった疲労感をケアします。
特に肩甲骨の内側が固まりやすい方に使われることが多いツボです。
*強い痛みやしびれがある場合は、無理をせず医療機関へご相談ください。
曲垣のセルフケア方法
骨のキワにあるため、“自重や道具を使って、骨の裏側を狙う”のがコツです
おすすめのケア方法は次のとおりです。
- 火を使うお灸
- 火を使わないお灸
- パイオネックス(置き鍼)
- ツボ押し
(注意点)
- 火を使うお灸:「冷えると背中が痛む、肩がすくむ」という時に非常に有効です。温熱が肩甲骨の角から背中全体へと広がり、血行が劇的に良くなるのを感じられます(見えづらい場所なので、一人で行うと危険です)
- 火を使わないお灸:慢性的に背中が冷えて硬くなっている方に最適です。仕事中も持続的に肩甲骨の深部を温め、痛みの物質を流してくれます(3時間以上は貼らないこと)
- パイオネックス(置き鍼):筋肉が重なり合って厚みがある場所なので、少し長めのタイプで持続的に刺激を与えると、頑固な強張りが解けやすくなります(1日以上貼らないこと)
- ツボ押し:手が届く場合は中指で、届きにくい場合は、テニスボールやマッサージボールをツボに当てて仰向けになります。無理にボールを転がさずに、ゆっくりと自分の体重を預けましょう
*肩甲骨の骨そのものを強く押しすぎないようにしてください。また、背中に急な激痛がある場合は、無理な指圧は控えましょう
セルフケアで変化が感じられない時は
肩甲骨周囲のこりや、深呼吸をするだけで背中に激痛が走る場合、特定の動作で鋭い痛みがある場合は、肋間神経痛や猫背、巻き肩、長時間のパソコン作業、運動不足などが関係していることがあります。
セルフケアしても背中の重苦しさが取れないと感じる時は、無理に刺激を強めず、専門家や医療機関にご相談ください。
鍼灸の施術では、首や肩甲骨のツボ、手足のツボを使用して全身調整を行なっていきます。
そうすることで、曲垣の持つ「背中の垣根を解く力」が最大限に発揮されるでしょう。




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