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胆に属するツボ「客主人」

食いしばりとこめかみの張りのリフレッシュに

客主人とは?


【客主人(きゃくしゅじん)】は、足の少陽胆経に属するツボで、胆経の第3穴にあたります。胆経は、頭部や側頭部の巡り、耳の働き、顎周囲のバランス、自律神経の調整などに関わる経絡とされています。

  • 客主人の「客」は、一時的に訪れるゲストを意味します
  • 客主人の「主人」は、それを迎えるホストを意味します

古くから重要なエネルギーや経絡が「主客を交わすように深く交差する場所」として名付けられました。また、すぐ下にある「下関(げかん)」というツボの上にあることから「上関(じょうかん)」とも呼ばれます。

 

客主人(上関)は、顎関節周囲の緊張を和らげる、耳周辺の巡りを整える、側頭部の重だるさを軽減するといった働きがあると考えられています。

そのため、顎の違和感、耳鳴り、耳の閉塞感、側頭部の頭痛などに用いられることがあります。

 

客主人の探し方


客主人(上関)

客主人は、耳の前、頬骨の弓状に突き出た骨(頬骨弓)のちょうど真上のくぼみにあります。

  1. まず、耳の穴の前にある小さな突起(耳珠)から、指の幅1本分ほど前(顔の中心寄り)に進みます。
  2. そこから少し上に指を動かすと、横に長く突き出た頬骨のライン(頬骨弓)に当たります。
  3. その骨のラインの真上にある、スッと指が入るようなくぼみが客主人です。
  4. 口を大きく開けたときに骨が持ち上がり、くぼみが浅くなるのが特徴です(逆に、口を開けると深くくぼむのが下関です)。頭痛持ちの方や食いしばりがある方がここを軽く押さえると、こめかみや目の奥にズーンと心地よく響く感覚があります。

*軽く押して心地よい場所を探しましょう。

客主人はこんなお悩みに


客主人(上関)は、次のようなお悩みに用いられることがあります。

  • 側頭部痛・片頭痛: こめかみ周辺の筋肉の緊張を緩め、ズキズキする頭痛や頭の重さを鎮めます。
  • 眼精疲労・目の奥の痛み: 目を酷使することで起こる視界のかすみや、奥に感じる重だるさを緩和します。
  • 顎関節症・歯の浮き: 顎を動かす筋肉の強張りをほぐし、口の開け閉めの違和感や食いしばりを和らげます。
  • 顔面神経麻痺・痙攣: 顔の側面を走る神経や筋肉の巡りをスムーズにし、ピクピクとした引きつりを落ち着かせます。
  • 耳鳴り・耳閉感: すぐ近くにある耳の器官への血流を促し、キーンとする耳鳴りや詰まった感じをすっきり通します。

また、食いしばりによる疲労感、ストレスによる食いしばり、顔まわりの緊張などにも使用されることがあります。

特に、「耳と顎の両方に違和感がある」「こめかみ周辺が重だるい」という場合に活用されることがあります。

 

*強い痛みや顎関節の症状が続く場合は、歯科や口腔外科への相談もご検討ください。

客主人のセルフケア方法


「頭や顔の大切な血管や神経が通るデリケートな場所」なので、“強い刺激を避け、優しくじんわりとアプローチする”のがポイントです

 

おすすめのケア方法は次のとおりです。

  • 火を使わないお灸
  • パイオネックス(置き鍼)
  • ツボ押し

 

(注意点)

  • 火を使うお灸:客主人は髪の生え際に非常に近く、顔のデリケートな皮膚にあるため、火を使うお灸は、髪の毛への引火や火傷の危険があるため控えてください
  • 火を使わないお灸:慢性的な頭痛持ちの方や、デスクワークで目が疲れ切っている方に最適です。ここに「太陽」を貼ることで、こめかみ周辺が持続的に温まり、仕事中やリラックスタイムでも自然と頭の緊張が和らぐようになります3時間以上は貼らないこと)
  • パイオネックス(置き鍼):顔や生え際に近い場所は刺激に敏感なため、一番短いタイプから試しましょう。小さな刺激が、日中の無意識な食いしばりや、夕方にかけて起こる頭の締め付け感を未然に防いでくれます(1日以上貼らないこと)
  • ツボ押し:人差し指か中指の腹をツボに当て、骨のキワに向かって優しく押し下げます。指の温度がじわーっと頭の奥に伝わるのを待つように行うと、こめかみ全体の緊張が自然とほぐれていきます

*こめかみ周辺は皮膚が薄いため、ツボ押しで強い痛みを感じる場合は、皮膚のトラブルや頭痛の悪化を防ぐためすぐに中止してください

セルフケアで変化が感じられない時は


顎や耳の不調には、ストレス、食いしばり、姿勢不良、首や肩の緊張、睡眠不足など、さまざまな要因が関係しています。

また、突然の経験したことのないような激しい頭痛、めまいや吐き気を伴う場合、あるいは顔の半分が動かしにくいなどの症状がある場合は、重大な脳神経疾患などの可能性があるため、速やかに医療機関(脳神経外科や神経内科など)を受診してください。

 

セルフケアを続けてもこめかみの重さや目の疲れが晴れない、という時は、無理をせず医師や鍼灸師に相談しましょう。

そのほか、噛みしめを意識して減らす、長時間のスマホ操作を控える、首や肩をこまめに動かす、十分な睡眠をとるといった生活習慣の見直しも大切です。

 

鍼灸の施術では、手足や首・肩・肩甲骨、腰・骨盤などのツボを使用し、全身調整を行います。

それによって、客主人の持つ「頭面部の気を下ろし、巡りをスムーズにする力」が最大限に引き出されるでしょう。


横須賀市の鍼灸院 山本鍼灸院

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