目のかすみや肩の重だるさが気になるあなたへ
養老とは?
【養老(ようろう)】は、太陽小腸経の郄穴(げきけつ)にあたります。郄穴は、急性の痛みや症状が強いときに用いられることが多いツボです。
- 養老の「養」は、養う、育てる、あるいは病を癒すことを意味します
- 養老の「老」は、そのまま高齢者や加齢を意味します
目のかすみや耳鳴り、腰痛など、加齢に伴って現れやすい症状を改善し、健康を維持する役割があることから命名されました。
小腸経は、手首、肘、肩、首、目・耳へとつながっています。養老は、目のかすみ、腕の痛み、肩こりの調整に用いられることがあります。
養老の探し方
養老は、手首の小指側にある骨の出っ張りの、すぐ近くにできる隙間にあります。
- 手のひらを下に向け、手首の小指側にあるポコっと突き出た骨(尺骨茎状突起)を確認します。
- 反対側の指をその骨の上に置いたまま、手のひらを胸の方(内側)へくるりと回します。
- すると、今まで指が当たっていた骨の横に、スッと指が入り込む深い隙間(くぼみ)が現れます。
- その手の動きに合わせて現れる不思議な隙間が養老です。
*強く押しすぎないように注意しましょう。
養老はこんなお悩みに
養老は次のようなお悩みに用いられることがあります。
- 目のかすみ・眼精疲労・視力低下:目の血流を促し、視界をクリアにする助けとなります。
- 加齢に伴う肩こり・腰痛:「老い」による関節のこわばりを緩め、動きをスムーズにします。
- 手首の違和感・寝違え:小腸経のライン上の急な痛みや、腱鞘炎の痛みを緩和します。
- 美容・アンチエイジング:代謝を整え、顔色のくすみなどをケアする「養生」のツボとして。
そのほか、腕の痛みなどにも使用されることがあります。
*視力の急な変化や強い痛みがある場合は医療機関を受診してください。
養老のセルフケア方法
骨の隙間に位置するため、“手の回転を利用して刺激を届ける”のがコツです
おすすめのケア方法は次のとおりです。
- 火を使うお灸
- 火を使わないお灸
- パイオネックス(置き鍼)
- ツボ押し
(注意点)
- 火を使うお灸:心身の消耗を感じる時に非常に効果的です。心地よい熱さを届けましょう。温熱刺激が「郄穴」を通じて深い部分まで伝わり、生命力を養ってくれます。
- 火を使わないお灸:夕方になると目がしょぼしょぼする方や、慢性的な腰の重だるさを感じる方に。じっくりと熱を浸透させることで、経絡の底力を底上げしてくれます(3時間以上は貼らないこと)
- パイオネックス(置き鍼):手首の動きで自然に刺激が入るため、家事や仕事の合間に貼っておくだけで、エイジングケアを24時間サポートしてくれます(1日以上貼らないこと)
- ツボ押し:反対側の親指をツボのくぼみに当てます。そのまま関節を動かしながら刺激することで、奥まった場所にあるエネルギーが活性化されます
*手首を回す際に、強く捻りすぎないよう注意してください。また、関節に強い炎症や腫れがある場合は、無理な指圧は控えましょう
セルフケアで変化が感じられない時は
目のかすみや肩こりが続く場合や、夜も寝付けないほど激しい腰痛がある場合は、単なる老化現象ではなく、長時間の画面作業、姿勢の崩れ、睡眠不足、全身の血流低下などが関係していることがあります。
自分でケアしても身体がシャキッとしない、と感じる時は、無理に刺激を続けるより、専門家や医療機関にご相談ください。
鍼灸の施術では、養老だけでなく、足や背中、首などのツボと組み合わせて全身調整を行うことが多いです。
それによって、養老の持つ「老を養う力」が最大限に発揮されるでしょう。




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