頭も目も休めたいあなたへ
玉枕とは?
【玉枕(ぎょくちん)】は、足の太陽膀胱経に属するツボで、膀胱経の第9穴にあたります。膀胱経は、目の周囲、頭、首、背中、腰、足へと体の後面を長く走る経絡です。東洋医学では、この経絡は体の緊張や自律神経のバランスとも関係していると考えられています。
- 玉枕の「玉」は、貴重なものや硬い骨(後頭骨)を意味します
- 玉枕の「枕」は、枕を当てる場所を意味します
昔の硬い枕(陶器や玉で作られた枕)がちょうど当たる後頭部の出っ張りにあることから命名されました。
玉枕は後頭部に位置し、頭の後ろの重だるさ、目の疲れ、首の緊張、頭の張りなどのときに使われることがあります。特に、長時間のパソコン作業やスマートフォン使用で目と首が疲れているときに、セルフケアとして意識されることがあります。
玉枕の探し方
玉枕は、後頭部の最も出っ張った骨から、指幅1本半分ほど外側にあります。
- 後頭部の真ん中を下から上へたどると、一番ポコッと出っ張った骨(後頭結節)に当たります。
- その骨のてっぺんから、真横(外側)へ指の幅1本分と半分(約1.3寸)進みます。
- ちょうどその位置にある骨のわずかなくぼみや、押すと「ズーン」と響く場所を探します。
- 高さとしては、耳の上一番高いところを結んだラインに近い位置になります。
*強く押すと不快感が出ることがあるため、やさしく触れるように刺激します。
玉枕はこんなお悩みに
玉枕は、次のようなお悩みに用いられることがあります。
- 眼精疲労・視力減退: 目の奥の疲れを取り、視界をハッキリさせます。
- 後頭部の頭痛: 頭の後ろ側が締め付けられるような重苦しさを緩和します。
- 鼻詰まり・鼻炎: 意外にも鼻との関連が深く、鼻の通りをスッキリさせる効果があります。
- めまい・ふらつき: 頭部の血流を整え、足元がふわふわする感覚を鎮める助けとなります。
- 寝つきの悪さ: 後頭部の緊張を緩めることで、深いリラックスへ導きます。
そのほか、後頭部の重だるさ、首のこり、デスクワークによる頭の疲れ、頭の張り感などにも使用されることがあります。
特に、目の疲れと首のこりが同時に感じられるときにセルフケアとして意識されることがあります。
*急な強い頭痛やめまい、視界の異常などがある場合は医療機関へご相談ください。
玉枕のセルフケア方法
骨のすぐ上にあるため、“指でじわじわと圧を浸透させる”のがコツです
おすすめのケア方法は次のとおりです。
- パイオネックス(置き鍼)
- ツボ押し
(注意点)
- 火を使うお灸:髪の毛に引火する恐れがあるため、ご自身で火を使うお灸を据えるのは絶対に避けてください
- 火を使わないお灸:無理に貼ろうとすると髪を傷める原因になるため、指先でのケアを推奨します
- パイオネックス(置き鍼):髪をしっかりかき分け、指の腹で探り当てた「最もコリが強いポイント」に地肌へ密着させます。目の疲れが取れない日の就寝前などに活用すると効果的です(1日以上貼らないこと)
- ツボ押し:両手の親指を左右の玉枕に当て、残りの指で頭を包み込みます。少し顎(あご)を上げ下げしながら押すと、より深く響くポイントが見つかりやすくなります
*後頭部は神経が繊細な場所です。強く叩いたり、尖ったものでゴリゴリこすったりしないでください。優しく持続的な圧を加えることを意識しましょう
セルフケアで変化が感じられない時は
後頭部の重だるさや目の疲れは、長時間のパソコン作業、スマートフォンの使用、首や肩のこり、睡眠不足、ストレスなどが関係していることがあります。
また、今までに経験したことのないような激痛がある場合や、手足のしびれ、吐き気を伴う場合は、脳血管などの疾患の可能性があります。
自分でケアしても後頭部の重みが全く引かない、と感じる時は、無理をせず脳神経外科などの受診を検討してください。
鍼灸の施術では、手足や首、肩甲骨などのツボを使用し、全身調整を行います。
それによって、玉枕の持つ「視界をクリアにする力」を最大限に引き出されるでしょう。




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