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小腸に属するツボ「支正」

こころのざわつきや腕のだるさに

支正とは?


【支正(しせい)】は、太陽小腸経の絡穴(らくけつ)です。絡穴は、表裏関係にある経絡(小腸経と心経)をつなぐ役割をもつとされます。そのため支正は、腕のだるさ、首肩のこり、軽い動悸や不安感など、身体面と精神面の両方に用いられることがあります。

  • 支正の「支」は、枝分かれすることを意味します
  • 支正の「正」は、本流(この場合は心経)を意味します

小腸経から枝分かれした気が、表裏関係にある「手の少陰心経(正経)」へと通じている場所であることから命名されました。

小腸経の問題だけでなく、心経の問題(不安、動悸、不眠等)にも使用されます。

支正の探し方


支正

支正は、手首の小指側にある骨の出っ張りと、肘を結んだライン上の、手首から指7本分ほど上がったところにあります。

  1. 手のひらを胸の方へ向け、肘を軽く曲げます。
  2. 手首の小指側にあるポコっと突き出た骨(陽谷)と肘の尖った骨(小海)を直線で結びます。
  3. 陽谷から小海に向かって指幅7本分(約5寸)上がった場所を探します。
  4. 小指側の骨(尺骨)のキワにある、押すとズーンと腕全体に響く場所が支正です。

*筋肉や神経があるため、強く押しすぎないようにしましょう。

支正はこんなお悩みに


支正は次のようなお悩みに用いられることがあります。

 

  • 精神不安・イライラ・動悸: 「心」の経絡にエネルギーを送り、精神的な落ち着きを取り戻します。
  • 腕や指の疲れ・しびれ: デスクワークなどで強張った前腕の筋肉を緩め、血行を促進します。
  • 首こり・肩こり: 小腸経のラインに沿った首から肩にかけての張りを和らげる助けとなります。
  • イボ・皮膚のザラつき: 東洋医学では「老廃物を流すツボ」としても知られ、肌のトラブルに使われることがあります。

そのほか、腕のだるさ、肘から手への違和感などにも使用されることがあります。

 

*強い動悸やしびれがある場合は医療機関を受診してください。

 

支正のセルフケア方法


筋肉と骨のキワにあるため、“響きを感じるまで深く圧を加える”のがコツです

 

おすすめのケア方法は次のとおりです。

  • 火を使うお灸
  • 火を使わないお灸
  • パイオネックス(置き鍼)
  • ツボ押し

 

(注意点)

  • 火を使うお灸:「冷えによる腕の痛みや、慢性的な疲労感」に有効です。温熱刺激がバイパス(絡穴)を通じて心身を活性化させてくれます
  • 火を使わないお灸:心が落ち着かない時に最適です。前腕をじんわり温めることで、高ぶった神経が緩み、リラックスした状態で眠りにつきやすくなります3時間以上は貼らないこと)
  • パイオネックス(置き鍼):腕をよく使う仕事の方は、貼っておくだけで筋肉の疲労回復をサポートしてくれます(1日以上貼らないこと)
  • ツボ押し:反対側の親指をツボに当て、腕を挟むように持ちます。ただ押すだけでなく、押したまま手首を前後にパタパタ動かすと、より深く刺激が浸透します

*前腕には神経が通っているため、指先まで激しくしびれるような押し方は避けてください。「痛気持ちいい」範囲で優しく行いましょう

セルフケアで変化が感じられない時は


腕のだるさや気持ちの不安定さが続く場合、頚椎の問題や心臓の負担、ストレス、睡眠不足、自律神経の乱れ、姿勢の影響などが関係していることがあります。

 

自分でケアしても、気分の浮き沈みが激しい、と感じる時は、無理にセルフケアを続けずに、専門家や医療機関にご相談ください。

鍼灸の施術では、手首や足、背中などのツボと組み合わせて全身調整を行うことが多いです。

それによって、支正の持つ「心と身体をつなぐ力」が最大限に発揮されるでしょう。


横須賀市の鍼灸院 山本鍼灸院

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