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胆に属するツボ「頭竅陰」

耳鳴りや耳閉感を解消したいあなたに

頭竅陰とは?


【頭竅陰(あたまきょういん)】は、足の少陽胆経に属するツボで、胆経の第11穴にあたります。胆経は、耳の働き、頭部の巡り、首肩のバランス、自律神経の調整などと関係が深い経絡とされています。

  • 頭竅陰の「頭」は、頭部を指します
  • 頭竅陰の「竅」は、身体にある穴(目・鼻・耳・口などの感覚器官)を指します
  • 頭竅陰の「陰」は、体の深い部分や五臓の「腎(耳と深く関わる臓器)」を意味します

すなわち、頭部に位置し、耳をはじめとする大切な穴(感覚器官)の働きを正常に整える場所、という意味から命名されました。

 

その頭竅陰は、耳の後ろに位置し、耳周囲の巡りを整える、頭部の緊張を和らげる、首や肩のこりに伴う不快感を軽減するといった働きがあると考えられています。

 

そのため、耳鳴り、耳の閉塞感、聞こえの違和感、耳の周囲の張り感、頭重感などに用いられることがあります。

特に、耳の不調はストレスや疲労とも関係することが多く、セルフケアとして活用されることもあります。

 

頭竅陰の探し方


頭竅陰

頭竅陰は、耳の後ろにある高い骨(乳様突起)の、後ろ側のキワのくぼみ」にあります。

  1. 耳の後ろに指を当てると、大きく下に向かって突き出ている硬い骨の膨らみ(乳様突起)があります。
  2. その骨の「後ろ側のキワ(縁)」に指を当てます。
  3. 前回のツボ浮白から指の幅半分ほど少しなだらかに下りた、骨の縁のちょうど真ん中あたりにある「小さなくぼみ」が頭竅陰です。

*指の腹で軽く押すと、耳の奥にズーンと響く感覚や、独特の重みを感じる場所です。軽く押して心地よい場所を探しましょう。

頭竅陰はこんなお悩みに


頭竅陰は、次のようなお悩みに用いられることがあります。

  • 耳鳴り・難聴: 耳の奥の血流を改善し、キーン、ジーといった耳鳴りや聞こえづらさを緩和します。
  • めまい・立ちくらみ: 三半規管の巡りを整えることで、頭のふらつきや自律神経の乱れを落ち着かせます。
  • 後頭部痛・神経痛: 耳の後ろから後頭部にかけて走る神経の興奮を鎮め、ズキズキする痛みを和らげます。
  • 目の疲れ(眼精疲労): 頭部の緊張がほぐれることで、連動している目元の重だるさをスッキリさせます。
  • 顎の強張り・首こり: 顎関節や首の筋肉を緩め、口の開け閉めの違和感を軽減します。

そのほか、耳の閉塞感、耳周囲の張り感、頭重感、肩こり、ストレスによる不調などにも使用されることがあります。

特に、「疲れると耳が詰まった感じがする」「耳鳴りと首こりが同時に気になる」という場合に活用されることがあります。

 

*急な難聴や激しいめまいを伴う場合は、速やかに耳鼻咽喉科を受診してください。

 

頭竅陰のセルフケア方法


「耳の重要な器官や神経にとても近い場所」なので、“優しく圧をじわーっと浸透させる”のがポイントです

 

おすすめのケア方法は次のとおりです。

  • 火を使わないお灸
  • パイオネックス(置き鍼)
  • ツボ押し

 

(注意点)

  • 火を使うお灸:頭竅陰は髪の生え際の中、あるいは非常に近い場所に位置するため、火を使うお灸は、髪の毛への引火や火傷の危険が非常に高いため絶対に控えてください
  • 火を使わないお灸:疲れが溜まると耳が詰まった感じがする方や、めまいが起きやすい方に最適です。ここに「太陽」を貼ることで、耳の後ろが持続的に心地よく温まり、仕事中でも自然と頭の強張りが和らぐようになります3時間以上は貼らないこと)
  • パイオネックス(置き鍼):耳の後ろの皮膚は刺激に敏感なため、一番短いタイプから試しましょう。小さな刺激が、ストレスによる首すじの引きつりや、耳の不快感を未然に防いでくれます(1日以上貼らないこと)
  • ツボ押し:親指の腹をツボに当て、残りの指で頭全体を包むように支えます。頭の中心に向かって心地よい強さで優しく押し込みます。そのまま優しく圧をかけ、ゆっくり離す動作を数回繰り返すと、耳まわりの緊張が自然と緩んでいきます

*耳の周辺は血管や神経が豊富に通っているため、ツボ押しで強い痛みを感じる場合は、皮膚のトラブルや頭痛の悪化を防ぐためすぐに中止してください

セルフケアで変化が感じられない時は


耳の不調には、ストレス、疲労の蓄積、睡眠不足、首肩こり、耳の疾患など、さまざまな要因が関係しています。

また、突然の激しい難聴、回転するような強いめまいで真っ直ぐ歩けない・吐き気がある、あるいは手足のしびれや激しい頭痛を伴う場合は、重大な内耳疾患や脳神経疾患などの可能性があるため、速やかに医療機関(耳鼻咽喉科や脳神経外科など)を受診してください。

 

セルフケアを続けても耳の詰まり感やめまいが晴れない、という時は、無理をせず医師や鍼灸師に相談しましょう。

そのほか、十分な睡眠をとる、ストレスをため込みすぎない、首肩のストレッチを行う、大きな音を長時間聞き続けないといった生活習慣の見直しも大切です。

 

鍼灸の施術では、手足や首・肩・肩甲骨、腰・骨盤などのツボを使用し、全身調整を行います。

それによって、頭竅陰の持つ「耳の通りを良くし、頭部をすっきり軽やかにする力」が最大限に引き出されるでしょう。


横須賀市の鍼灸院 山本鍼灸院

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