目の疲れやかすみを感じるときに
睛明とは?
【睛明(せいめい)】は、足の太陽膀胱経に属するツボで、膀胱経の最初のツボ(第1穴)です。膀胱経は目の内側、頭、背中、腰、お尻、太もも、ふくらはぎ、足へと長く流れている経絡で、体の後ろ側の不調と関係が深い経絡とされています。
- 睛明の「睛」は、瞳を意味します
- 睛明の「明」は、明るくはっきり見えることを意味します
目に栄養を送り、視力を回復させるための最も重要な入り口であることから命名されました。
睛明は目頭の近くに位置し、目の疲れ、目のかすみ、目の乾燥感、目の奥の重さなど、目の使いすぎによる不調に用いられることがあります。
鍼灸の施術では、目の症状をケアする際に使われることのあるツボの一つです。
睛明の探し方
睛明は、目頭のすぐ内側、鼻の根元にある小さなくぼみ」にあります。
- 顔を正面に向け、目頭(目の内側の端)を確認します。
- 目頭からわずかに鼻の方向(内側)へ指を滑らせます。
- 鼻の付け根の骨のキワにある、指がスッと入る小さなくぼみを探します。
- 軽く押すと、目の奥の方へ響くような感覚がある場所が睛明です。
*目の周囲は非常にデリケートな部位です。強く押さないよう注意しましょう。
睛明はこんなお悩みに
睛明は次のようなお悩みに用いられることがあります。
- 眼精疲労・ドライアイ: 目の周りの血流を促し、乾燥や重だるさを和らげます。
- 目のかすみ・視力低下: ピント調節機能をサポートし、視界をクリアにする助けとなります。
- 鼻詰まり・鼻炎: 鼻の付け根に位置するため、鼻の通りを良くする効果も期待できます。
- 目疲れによる頭痛: 目の奥の緊張を緩めることで、こめかみや頭全体の重さをケアします。
そのほか、パソコン・スマートフォンによる目の疲れなどにも使用されることがあります。
特にデジタル機器をよく使う方の目の疲れに対して、セルフケアとして意識されることのあるツボです。
*目の強い痛みや急な視力低下がある場合は、医療機関へご相談ください。
睛明のセルフケア方法
眼球に極めて近い非常にデリケートな場所です。“絶対に眼球を押さず、鼻の骨に向かって圧をかける”のが鉄則です
おすすめのケア方法は次のとおりです。
- ツボ押し
- 蒸しタオル
(注意点)
- 火を使うお灸:絶対使用しないこと
- 火を使わないお灸:絶対使用しないこと
- パイオネックス(置き鍼):絶対使用しないこと
- ツボ押し:指の腹を使い、骨のキワを優しく刺激するだけで十分に効果があります
コンタクトレンズは外した状態で行なってください。また、目に炎症がある時や、強い痛みがある時は控えてください。
セルフケアで変化が感じられない時は
目の疲れやかすみは、長時間のスマートフォン使用、パソコン作業。睡眠不足、首や肩のこり、ストレスなどが関係していることがあります。
また、目の奥が激しく痛む、急激な視力の低下、あるいは視野が欠けるといった症状がある場合は、眼圧の異常や眼疾患の可能性があります。
自分でケアしても目の重苦しさが一向に引かない」と感じる時は、無理にセルフケアを続けず、医療機関や専門家にご相談ください。
睛明だけで変化が少ない場合は、攅竹、魚腰、風池、合谷などのツボと組み合わせてケアすることもあります。
症状が長く続く場合や、視界の異常などがある場合は、医療機関へご相談ください。
鍼灸の施術では、手や足のツボや後頭部などのツボを使用し、全身調整を行うことが多いです。
安全な技術で睛明にアプローチすることで、瞳本来の輝きを取り戻すお手伝いをします。




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