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膀胱に属するツボ「承扶」

足の重だるさをお尻のラインから整える

承扶とは?


【承扶(しょうふ)】は、足の太陽膀胱経に属するツボで、膀胱経の第36穴にあたります。膀胱経は体の後面を通り、自律神経のバランス、筋肉の緊張、神経の伝達などに関係する経絡です。

  • 承扶の「承」は、受ける・支えるを意味します
  • 承扶の「扶」は、助ける・添えるを意味します

文字通り、上半身の体重をしっかりと受け止め、歩行や動作を助ける重要な役割を担っています。

 

承扶は、お尻の下部、太ももの付け根(臀溝)に位置し、大殿筋・ハムストリングス・坐骨神経の通り道に近い場所にあります。

そのため、お尻のコリ、坐骨神経の圧迫による違和感、太もも裏の緊張などに対して用いられることがあります。

 

特に、「座る・立つ・歩く」で違和感が出る方に適したツボです。

 

承扶の探し方


承扶

承扶は、お尻と太ももの境目にある横じわ(臀溝)の中央にあります。

  1. 直立した状態で、お尻の下のライン(太ももとの境目)を確認します。
  2. その横じわのちょうど真ん中あたりを指で探ります。
  3. 座った時にイスに当たる「坐骨(ざこつ)」という骨の、少し外側の柔らかい部分に指を押し込みます。
  4. 押すとズーンと足の先まで響くような感覚がある場所が承扶です。

*座った状態でも、立った状態でも見つけやすい位置です。押すとズーンと響く感覚が出やすいツボです。

承扶はこんなお悩みに


承扶は、次のようなお悩みに用いられることがあります。

  • 坐骨神経痛: お尻から足の裏側にかけて走るしびれや痛みを緩和します。
  • 慢性腰痛: お尻の筋肉の強張りを解くことで、連動する腰の負担を軽くします。
  • ヒップアップ・足痩せ: お尻の筋肉(大臀筋)を活性化し、たるみを引き締め、代謝を促します。
  • 下肢のむくみ・冷え: 太ももの血流を改善し、滞った水分や老廃物を流しやすくします。
  • 便秘・痔の悩み: 骨盤底筋群に近い場所にあるため、排泄機能のサポートにも用いられます。

そのほか、長時間の座り姿勢による不調、スポーツ後の筋疲労などにも使用されることがあります。

特に、「デスクワークが多い方」「長時間座る方」に適しています。

 

*強いしびれや痛みが続く場合は、医療機関へご相談ください。

 

承扶のセルフケア方法


太い神経の上にあるため、“深く、ゆっくりと響かせる”のがコツです

 

おすすめのケア方法は次のとおりです。

  • 火を使うお灸
  • 火を使わないお灸
  • パイオネックス(置き鍼)
  • ツボ押し

 

(注意点)

  • 火を使うお灸:「冷えによる神経痛や、足の筋肉が萎縮して力が入らない時」に非常に有効です。自分では見えにくい場所なため、家族に手伝ってもらい安全に行ってください。熱さを心地よく感じる程度に留めましょう
  • 火を使わないお灸:デスクワークで足が冷えきっている時や、お尻の重だるさが取れない時に最適です。ここに「太陽」を貼って温めることで、大きな筋肉の緊張がじわじわと解け、足全体が温かくなっていくのを感じられます3時間以上は貼らないこと)
  • パイオネックス(置き鍼):お尻の筋肉は厚いため、長めのタイプで持続的に刺激を送ることで、慢性的なしびれの予防やスタイルアップに役立ちます(1日以上貼らないこと)
  • ツボ押し:硬めのイスに座り、ツボの位置にテニスボールを置きます。息を吐きながら、ゆっくりとお尻の重みをボールに預けて3〜5秒キープします。この時、少しだけ足を浮かせて前後に動かすと、深部の坐骨神経まで心地よい刺激が伝わります

*坐骨神経が近いため、鋭い痛みを感じるような強すぎる刺激は避けてください。また、皮膚が薄い場所なので火傷にも注意しましょう

セルフケアで変化が感じられない時は


お尻〜太もも裏の不調は、長時間の座り姿勢、骨盤のゆがみ、筋肉のアンバランス、血流の低下、運動不足などが関係していることがあります。

また、足のしびれが激しく、歩行が困難な場合や、足に力が全く入らない(脱力感)がある場合は、重度の腰椎疾患が疑われます。

 

自分でケアしても足のしびれやスタイルに変化がない、と感じる時は、無理をせず整形外科や鍼灸師に相談しましょう。

そのほか、長時間座りっぱなしを避ける、ストレッチを取り入れる、軽い運動(ウォーキングなど)を行う、といった習慣も大切です。

 

鍼灸の施術では、手や足、首や肩甲骨周りなどのツボを使用し、全身調整を行います。

それによって、承扶の持つ「支え、流す力」が最大限に引き出されるでしょう。


横須賀市の鍼灸院 山本鍼灸院

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