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胆に属するツボ「陽白」

目の奥の疲れや額の重だるさを解消したい時に

陽白とは?


【陽白(ようはく)】は、足の少陽胆経に属するツボで、胆経の第14穴にあたります。胆経は、目の働き、頭部の巡り、首肩のバランス、精神的な緊張などと関係が深い経絡とされています。

  • 陽白の「陽」は、身体の外側や上部、あるいは太陽の光(明るさ)を指します
  • 陽白の「白」は、クリアに透き通る様子や、光が差し込んで明るくなることを意味します

すなわち、おでこ(陽の部位)に位置し、暗くかすんだ視界に太陽のような明るさを取り戻す場所、という意味から名付けられました。

 

その陽白は、眉の上に位置し、目の周囲の巡りを整える、額や前頭部の緊張を和らげる、目の疲れによる不快感を軽減するといった働きがあると考えられています。

 

そのため、眼精疲労、額の重だるさ、前頭部の頭痛、目のかすみ感、目の周囲の緊張感などに用いられることがあります。

 

現代では、パソコンやスマートフォンの使用による目の疲れのセルフケアとして活用されることもあります。

 

陽白の探し方


陽白

陽白は、眉毛の真ん中から、真上に向かって指の幅1本分(1寸)上がったところにあります。

  1. 鏡を見てまっすぐ前(正面)を向きます。
  2. 黒目の中心(瞳孔)を通る垂直なラインを確認し、そのラインが眉毛と交わるところを起点にします。
  3. その眉毛の上のラインから、おでこに向かって真上に、自分の親指の幅1本分(約1寸)上がった場所が陽白です。

*額の筋肉に軽く触れながら探すと見つけやすくなります。押して心地よい場所が目安です。

陽白はこんなお悩みに


陽白は、次のようなお悩みに用いられることがあります。

  • 眼精疲労・目のかすみ: ピント調節機能の疲れを癒やし、重くなった目の奥をスッキリとクリアにします。
  • まぶたの下がり・ピクピク: まぶたを持ち上げる筋肉(前頭筋)の緊張を緩め、目元の痙攣や重みを解消します。
  • おでこのシワ・目元のたるみ: おでこ全体の血行を促進し、表情筋を若々しく引き締めてシワやたるみを予防します。
  • 前頭部痛・目の上の頭痛: 眉間からおでこにかけて締め付けられるような痛みや、重苦しさを和らげます。
  • 三叉神経痛・顔面麻痺: 顔の上部を走る神経の巡りをスムーズにし、引きつりや痛みを落ち着かせます。

そのほか、額の張り感、集中力の低下、パソコン作業による疲労、スマートフォンの見過ぎによる不快感などにも使用されることがあります。

特に、「目を使うと額が重くなる」「夕方になると目が疲れる」「パソコン作業の後に頭が重くなる」という場合に活用されることがあります。

 

*急激な視力低下や強い目の痛みがある場合は、眼科を受診してください。

 

陽白のセルフケア方法


「顔の非常にデリケートな皮膚と目の神経に近い場所」なので、“指の腹で優しくじんわりと圧を届ける”のがポイントです

 

おすすめのケア方法は次のとおりです。

  • 火を使わないお灸
  • パイオネックス(置き鍼)
  • ツボ押し

 

(注意点)

  • 火を使うお灸:陽白は顔の前面にあり、目のすぐ上という非常に危険な場所にあるため、火を使うお灸は、火傷や煙が目に入る危険が高いため絶対に控えてください
  • 火を使わないお灸:パソコン作業が多く、いつも目がかすむ方に最適です。ここに「太陽」を貼ることで、おでこから目元が持続的に心地よく温まり、自然と目の強張りが和らぐようになります3時間以上は貼らないこと)
  • パイオネックス(置き鍼):顔の皮膚は非常に薄く刺激に敏感なため、一番短いタイプから試しましょう。小さな刺激が、日中の画面凝視による目元の引きつりや、まぶたの重みを未然に防いでくれます(1日以上貼らないこと)
  • ツボ押し:人差し指か中指の腹をツボに当てます。骨のくぼみに向かって優しく後ろに押し込みます。指の温度をおでこの奥に染み込ませるように優しく圧をかけると、目元の緊張が自然とほぐれていきます

*顔面部は皮膚がデリケートなため、ツボ押しで強い痛みを感じる場合は、皮膚の赤みやトラブルを防ぐためすぐに中止してくださ

セルフケアで変化が感じられない時は


目の疲れや頭の重さには、長時間のパソコン作業、スマートフォンの使用、睡眠不足、ストレス、姿勢の乱れなど、さまざまな要因が関係しています。

また、突然の激しい目の痛み、視野が狭くなる・物が二重に見える、あるいは激しい頭痛や吐き気を伴う場合は、重大な眼科疾患や脳神経疾患の可能性があるため、速やかに医療機関(眼科や脳神経外科など)を受診してください。

 

セルフケアを続けても目の奥の重だるさやまぶたの重みが晴れない、という時は、無理をせず医師や鍼灸師に相談しましょう。

そのほか、1時間に1回は目を休ませる、遠くを見る時間を作る、十分な睡眠をとる、首肩のストレッチを行うといった生活習慣の見直しも大切です。

 

鍼灸の施術では、手足や首・肩・肩甲骨、腰・骨盤などのツボを使用し、全身調整を行います。

それによって、、陽白の持つ「目を潤し、視界をクリアにする力」が最大限に引き出されるでしょう。


横須賀市の鍼灸院 山本鍼灸院

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