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胆に属するツボ「脳空」

頭の後ろが重くて首や目の疲れがひどい時に

脳空とは?


【脳空(のうくう)】は、足の少陽胆経に属するツボで、胆経の第19穴にあたります。胆経は、頭部の巡り、首肩のバランス、目や耳との連携、精神的な緊張などと関係が深い経絡とされています。

  • 脳空の「脳」は、文字通り脳髄、すなわち頭の思考や視覚を主る中枢を指します
  • 脳空の「空」は、すき間、空間、あるいは余分なものを空(から)にしてスッキリさせるという意味を持っています

すなわち、後頭部に位置し、脳にこもった疲労や余分な熱を空っぽにして、頭をクリアに整える場所、という意味から名付けられました。

 

その脳空は、後頭部に位置し、頭部の巡りを整える、首や肩の緊張を和らげる、後頭部の重だるさをサポートするといった働きがあると考えられています。

 

そのため、後頭部の頭重感、首こり、肩こり、眼精疲労、ストレスによる緊張などに用いられることがあります。

 

脳空の探し方


脳空

脳空は、後頭部にある一番大きな骨の出っ張り(外後頭隆起)と同じ高さで、その出っ張りから真横へ指の幅2本分(1.5寸)ずれたところにあります。

  1. 頭の後ろに手を当て、真ん中のラインを上から下へなぞっていくと、一番大きくポコッと後ろに飛び出している骨のくぼみ(外後頭隆起)があります。
  2. その骨の出っ張り(髪の生え際より少し上)を確認します。
  3. その出っ張りから、真横(耳の後ろの方向)に向かって、自分の人差し指と中指の2本を揃えた幅(約1.5寸)だけ外側に進んだ場所が脳空です。

*指の腹で触れると骨のわずかなくぼみがあるところです。押すと心地よい響きを感じることがあります。

脳空はこんなお悩みに


脳空は、次のようなお悩みに用いられることがあります。

  • 緊張型頭痛・後頭部痛: 後頭部から首の付け根にかけて締め付けられるような頭痛を和らげます。
  • 眼精疲労・かすみ目・視力低下: 視覚を司る後頭葉に近い場所の血流を整え、目の奥の重だるさをスッキリさせます。
  • 首こり・背中の張り: 頭を支える筋肉(僧帽筋や頭半棘筋)の強張りをほぐし、首まわりの動きを軽くします。
  • めまい・耳鳴り: 後頭部への血液循環をスムーズにすることで、自律神経の乱れによるふらつきを落ち着かせます。
  • 脳の疲労・思考力の低下: 頭のモヤモヤ感を一掃し、仕事や勉強への集中力を高めます。

そのほか、肩こり、頭重感、長時間のデスクワークによる疲労、ストレスによる緊張、集中力の低下にも使用されることがあります。

特に、「後頭部が重い」「目の疲れが首まで広がる」「パソコン作業の後に首がつらい」という場合に活用されることがあります。

 

*突然の激しい頭痛や神経症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。

 

脳空のセルフケア方法


「目の神経や頭の太い血管と深く連動する大切な場所」なので、“指の腹で心地よい圧を届ける”のがポイントです

 

おすすめのケア方法は次のとおりです。

  • 火を使わないお灸
  • パイオネックス(置き鍼)
  • ツボ押し

 

(注意点)

  • 火を使うお灸:脳空は完全に髪の毛の中に位置するため、火を使うお灸は、髪の毛への引火や頭皮の火傷の危険が非常に高いため絶対に控えてください
  • 火を使わないお灸:一日中パソコンに向かっている方に最適です。ここに「太陽」を貼ることで、後頭部が持続的に心地よく温まり、仕事中でも自然と頭の緊張が解き放たれるようになります3時間以上は貼らないこと)
  • パイオネックス(置き鍼):後頭部は刺激に敏感なため、一番短いタイプから試しましょう。小さな刺激が、日中のうつむき姿勢による首すじの引きつりや、頭の重苦しさを未然に防いでくれます(1日以上貼らないこと)
  • ツボ押し:両手の親指の腹を左右のツボに当て、残りの指で頭全体を包み込むように支えます。頭の重みを利用して、頭の中心に向かって優しく押し込みます。持続して圧をかけると、後頭部の強張りが自然と緩んでいきます

*後頭部はデリケートな血管が豊富に通っているため、ツボ押しで強い痛みを感じる場合は、皮膚のトラブルや頭痛の悪化を防ぐためすぐに中止してください

セルフケアで変化が感じられない時は


後頭部の重だるさや首こりには、長時間のパソコン作業、スマートフォンの見過ぎ、睡眠不足、ストレス、姿勢の乱れなど、さまざまな要因が関係しています。

また、突然の経験したことのないような激しい頭痛、視野が狭くなる・物が二重に見える、激しいめまいで真っ直ぐ歩けない、あるいは高熱を伴う首の硬直がある場合は、重大な脳神経疾患や感染症などの可能性があるため、速やかに医療機関を受診してください。

 

セルフケアを続けても後頭部の重さや目の疲れがとれない、という時は、無理をせず医師や鍼灸師に相談しましょう。

そのほか、同じ姿勢を続けない、首肩のストレッチを行う、目を休ませる時間を作る、十分な睡眠をとるといった生活習慣の見直しも大切です。

 

鍼灸の施術では、手足や首・肩・肩甲骨、腰・骨盤などのツボを使用し、全身調整を行います。

それによって、脳空の持つ「後頭部の強張りを緩め、脳と目をすっきりクリアにする力」が最大限に引き出されるでしょう。


横須賀市の鍼灸院 山本鍼灸院

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