むくみや冷えやすさが気になるときに
復溜とは?
【復溜(ふくりゅう)】は、足の少陰腎経に属するツボで、腎経の第7穴にあたります。腎は東洋医学において、水分代謝のコントロール、体温調整、ホルモンバランス、生命エネルギーの蓄えなどに関わるとされています。
- 復溜の「復」は、再び、あるいは戻ることを意味します
- 復溜の「溜」は、滴る、あるいは水が溜まることを意味します
腎経のエネルギーがここで再び勢いを取り戻し、滞っていた体液(水液)が正しく流れ始める様子を表しています。
復溜はその中でも、体内の水分の巡りを整える、汗の調整(多汗・無汗)、冷えの改善といった働きに関係するとされ、むくみ、異常な発汗、冷えなどに用いられることがあります。
特に、「水分の巡りが滞っている状態」に適したツボです。
復溜の探し方
復溜はこんなお悩みに
復溜は、次のようなお悩みに用いられることがあります。
- 足のむくみ・重だるさ: 水分代謝を促し、溜まった余分な水分を排出するのを助けます。
- 汗のトラブル: 寝汗(盗汗)や止まらない汗を抑える、あるいは汗をかけない状態を改善します。
- 慢性腰痛・足の冷え: 腎のエネルギーを補い、下半身の弱りや冷えを根本からケアします。
- 下痢・腹痛: 水分の吸収と排泄のバランスを整え、お腹のゆるさを和らげます。
- 耳鳴り・難聴: 加齢や疲れに伴う耳の不調を、腎機能を高めることでサポートします。
そのほか、全身のむくみや重だるさ、疲労感、排尿の不調などにも使用されることがあります。
特に、「水分代謝や体温調整がうまくいっていない状態」に適しています。
*急激なむくみや強い症状がある場合は医療機関へご相談ください。
復溜のセルフケア方法
「水路を整える」場所なので、“優しく、じっくりと温熱を届けて巡りを促す”のがコツです
おすすめのケア方法は次のとおりです。
- 火を使うお灸
- 火を使わないお灸
- パイオネックス(置き鍼)
- ツボ押し
(注意点)
- 火を使うお灸:「体が冷え切ってむくんでいる時や、体力をつけたい時」に非常に有効です。心地よいぬくもりが深部まで届くように据えましょう。ここにお灸を据えることで、腎のエネルギーが充実し、身体の中からポカポカと温まるのを実感できます
- 火を使わないお灸:デスクワークで足がむくみやすい方や、慢性的な冷えがある方に最適です。ここに「太陽」を貼ることで、仕事中も継続的に水分代謝がサポートされ、夜の足の軽さが変わってきます(3時間以上は貼らないこと)
- パイオネックス(置き鍼):ふくらはぎの筋肉に近い場所なので、少し刺激のあるタイプを貼ることで、足の疲れやだるさを効率よく解消してくれます(1日以上貼らないこと)
- ツボ押し:椅子に座って片足を反対側の膝に乗せます。親指をツボに当て、息を吐きながら3〜5秒かけて、アキレス腱のキワを押し上げるように圧を加えます。むくみがひどい時は、ここから膝裏に向かって優しくさすり上げると、より流れが良くなります
*アキレス腱のすぐそばです。強く揉みすぎるとアキレス腱を傷める可能性があるため、指の腹で優しく圧をかけるようにしてください
セルフケアで変化が感じられない時は
むくみや冷え、発汗の異常は、水分摂取のバランス、運動不足、筋力低下(特にふくらはぎ)、自律神経の乱れなどが関係しています。
また、むくみが片足だけ異常に強い場合や、指で押した跡がなかなか戻らないようなひどい浮腫、あるいは呼吸苦を伴う場合は、心臓や腎臓、血管の疾患が隠れている可能性があります。
自分でケアしてもむくみや冷えが改善しない、と感じる時は、無理をせず専門医や鍼灸師に相談しましょう。
そのほか、こまめに身体を動かす、足首を回す習慣をつける、冷たいものを摂りすぎない、湯船につかるといった日常の見直しも重要です。
鍼灸の施術では、手足や、首・肩・肩甲骨・腰などのツボを使用して、全身調整を行います。
それによって、復溜の持つ「水の流れを正し、生命力を補う力」が最大限に引き出されるでしょう。




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