“血”の巡りを整え凜とした毎日へ
血海とは?
【血海(けっかい)】は、足の太陰脾経(脾経)に属するツボで、血の巡りを整え、血を補い、血の滞りを流す働きがあるとされています。
- 血海の「血」は、血液を意味します
- 血海の「海」は、大量のものが集まる場所を意味します
脾経を通る血液が、大量に集まる場所であり、血をコントロールする力が非常に強いことから名付けられました。
東洋医学で言う、「瘀血(おけつ:血が滞っている状態)」を取り除く名穴として知られています。
女性特有の疾患(生理トラブル)や肌のトラブルなどに対して、血の調整役といえる非常に重要なツボです。
血海の探し方
血海は、太ももの内側、膝のお皿の角から指3本分上がったところにあります。
- 椅子に座って、膝を軽く曲げます。
- 膝のお皿(膝蓋骨)の内側、上の角を見つけます。
- そこ角から、指幅3本分ほど上の、太ももの内側のやや盛り上がった部分にあります。
- 太ももの内側の大きな筋肉(内側広筋)の盛り上がりにある、押すと少しズーンと響くような感覚があれば、そこが血海です
※右膝を探すときは、左手のひらで右膝を包み込むように置くと、親指がちょうど血海のあたりに当たります。
血海はこんなお悩みに
血海をいたわることで、以下のような状態のケアに役立ちます。
- 婦人科系のトラブル:激しい生理痛、生理不順、PMS、更年期障害など、いわゆる血の道症に関する悩みを幅広くサポートします。
- 皮膚の悩み:アトピー体質、湿疹、蕁麻疹、肌荒れ、シミなど血液の汚れや滞りが原因で起こる肌トラブルをケアします。
- 冷え性・貧血傾向:血液の質と巡りを整えることで、手足の冷えやふらつきを和らげる助けとなりなす。
そのほか、慢性的な疲労などにも使用されることがあります。特に、経血の色が黒っぽい、レバー状の塊が出る、生理前に強くイライラするといった“血の滞りサイン”がある方には、よく使われます。
また、血を整えることで肌の代謝改善も期待できるため、美容鍼灸の現場でも重要なツボです。
血海のセルフケア方法
筋肉のボリュームがある場所なので、“奥まで届けるような圧”を意識しましょう
おすすめのケア方法は次のとおりです。
- 火を使うお灸
- 火を使わないお灸
- パイオネックス(置き鍼)
- ツボ押し
(注意点)
- 火を使うお灸:血の巡りを促すため、お灸の温熱が冷えが強い方には特におすすめです
- 火を使わないお灸:生理痛がひどい時や、肌のくすみが気になる時に最適です。じっくりと温熱を届けることで、代謝が促進されます(3時間以上は貼らないこと)
- パイオネックス(置き鍼):慢性的な生理トラブルや肌トラブルの体質改善目的に(1日以上貼らないこと)
- ツボ押し:太ももの骨に向かって垂直に、息を吐きながらじわーっと押し込みます
*妊娠中の方は、三陰交と同様に血の巡りに強く影響するため、セルフケアを行う前に必ず専門の鍼灸師や主治医に相談してください
セルフケアで変化が感じられない時は
生理痛が改善しない、または肌荒れが長く続く場合、子宮や卵巣の問題、あるいは極度の鉄分不足やストレスなどが複雑に絡み合っていることが多いです。
セルケアしても巡りが良くならない、と感じる時は、専門家にご相談くださ。
鍼灸の施術では、お腹や背中、骨盤などのツボを使用し、全身調整を行います。
それによって、血海の持つ「血を浄化する力」が最大限に発揮されるでしょう。




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