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脾に属するツボ「周栄」

全身に生命力と胸の巡りを取り戻す

周栄とは?


【周栄(しゅうえい)】は、太陰脾経に属する胸部のツボです。東洋医学では脾は、消化吸収、気血の生成、水分代謝に関わると考えられています。

  • 周栄の「周」は、あまねく、隅々まで行き渡ることを意味します
  • 周栄の「栄」は、栄養や、草木が茂るように盛んになることを意味します

食べたものから得たエネルギー(営気)を全身に送り届ける中継点であるという由来があります。

 

周栄は特に、胸部の気血の巡りを整え、圧迫感や張りを緩和する目的で用いられることがあります。

周栄の探し方


周栄

周栄は、腋の下に近い高さで、身体の中心から外側に指幅8本分ほど離れた肋骨の間にあります。

  1. 鎖骨のすぐ下にある、中府というツボを確認します。
  2. その中府から肋骨一つ分下がった場所(第2肋間)が目安です。
  3. 身体の中心線から外側に向かって指幅8本分(約6寸)移動した位置にあります。
  4. 第2肋間と第3肋間の間のくぼみで、軽く押して違和感や圧痛を感じる場所が周栄です。

*胸部はデリケートな部位です。強く押さないでください。

*前回の胸郷から、さらに肋骨一つ分上がった位置に並んでいます。

周栄はこんなお悩みに


周栄は次のようなお悩みに用いられることがあります。

  • 全身の疲労倦怠感・無気力:栄養を全身へ届ける力を助け、「働く元気」を呼び起こします。
  • 咳・痰・胸の圧迫感:肺の気の巡りを整え、呼吸器の不快な症状を和らげる助けとなります。
  • 食欲はあるのに太れない、または疲れやすい:吸収した栄養を効率よく全身へ分配するサポートをします。

そのほか、呼吸が浅い感じ、ストレスによる胸部緊張、肋間部の違和感などにも使用されることがあります。

*強い胸痛、動悸、息切れがある場合は医療機関を受診してください。

周栄のセルフケア方法


鎖骨に近く、肺に近い場所なので、“優しく響かせる”のがコツです

 

おすすめのケア方法は次のとおりです。

  • 火を使うお灸
  • 火を使わないお灸
  • パイオネックス(置き鍼)
  • ツボ押し

 

(注意点)

  • 火を使うお灸:エネルギー不足を感じる時に有効です。皮膚が薄くデリケートな場所なので、熱さを感じたらすぐに取り外してください
  • 火を使わないお灸:慢性的に疲れやすく、呼吸が浅いと感じる方に最適です。鎖骨の下を温めると、全身の血流が良くなり、顔色が明るくなります3時間以上は貼らないこと)
  • パイオネックス(置き鍼):胸郭が広がりやすくなり、貼ったまま深呼吸を行うと、より高い効果が期待できます(1日以上貼らないこと)
  • ツボ押し:強く押すのではなく、円を描くように触れるだけでも、胸周りの緊張が解けていきます

*肺に近い場所です。強く叩いたり、鋭いもので突いたりしないでください。また、激しい動機や高熱があるときは控えましょう

セルフケアで変化が感じられない時は


全身の重だるさや咳がセルフケアで改善しない場合、深い内臓疲労や貧血、ストレス、自律神経の乱れ、胃腸機能の低下、慢性的な疲労などが関係していることがあります。

 

自分でケアしても力が出ない、と感じる時は、無理に刺激を強めずに、専門家に相談することをおすすめします。

鍼灸の施術では、お腹や背中、手足のツボを使用して全身調整を行うことが多いです。

それによって、周栄の持つ「全身を栄えさせる巡りの力」が最大限に発揮されるでしょう。


横須賀市の鍼灸院 山本鍼灸院

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