階段の上り下りで膝が辛いあなたへ
犢鼻とは?
膝のお皿のすぐ下にある代表的な膝のツボです。
- 犢鼻の「犢」は、子牛を意味します
- 犢鼻の「鼻」は、そのまま鼻を意味します
膝を曲げた時にできる、膝のお皿の下の2つのくぼみが、まるで子牛の鼻の穴のように見えることから、この名がつきました。
東洋医学では、膝関節周囲の気血の流れを整え、痛みや腫れを和らげるポイントとして知られています。
「階段の上り下りで膝が痛い」「膝が腫れて曲げ伸ばししづらい」そんなときに注目される重要なツボです。
犢鼻の探し方
犢鼻は、膝のお皿のすぐ下、外側のくぼみ、にあります。
- 椅子に座り、膝を軽く曲げます。
- 膝のお皿(膝蓋骨)のすぐ下を確認してください。
- お皿のすぐ下に太い靭帯(膝蓋靱帯)があり、その両脇にくぼみができます。
- その外側のくぼみが犢鼻です(内側は「内膝眼」と呼ばれています)。
※以前、犢鼻は靱帯中に取る、と言われていましたが、現在では、外側のくぼみに取り、かつては「外膝眼」とも呼ばれていた場所が犢鼻となりました。
犢鼻はこんなお悩みに
犢鼻は、次のようなお悩みに用いられます。
- 膝の痛み(変形性膝関節症・スポーツ障害など):歩き出しの痛みや、膝の曲げ伸ばし時の違和感を和らげます。
- 膝の腫れ・水がたまる感じ:関節周辺の巡りを良くし、スッキリとした膝周りを目指します。
- 脚のむくみ、重だるさ:下半身へ流れる経絡の通り道を整え、足全体の疲労感をリフレッシュします。
そのほか、膝の曲げ伸ばしの違和感、歩行時の膝の不安定感、冷えによる膝のこわばりなどにも使用されることがあります。
*強い腫れ・発赤・熱感・外傷がある場合は、医療機関での評価を優先してください。
犢鼻のセルフケア方法
関節のすぐ上のデリケートな場所なので、“優しく、じっくり”が基本です。
おすすめのケア方法は次のとおりです。
- 火を使うお灸
- 火を使わないお灸
- パイオネックス(置き鍼)
- ツボ押し
(注意点)
- 火を使うお灸:入浴前後30分、食後30分は避けて、熱さを我慢しないでください
- 火を使わないお灸:家事やデスクワークをしながらの「ながらケア」にも向いています(30分〜1時間ほど使用します)
- パイオネックス(置き鍼):毎日貼り替えてください。痒みなど違和感があったら外す
- ツボ押し:垂直に、奥の筋肉をほぐすようなイメージで
*膝が赤く腫れて熱を持っている場合(急性炎症)は、お灸や強いマッサージは避け、まずはアイシングなどで冷やして安静にしてください。
セルフケアで変化が感じられない時は
犢鼻は膝の局所症状に重要なツボですが、大腿四頭筋やハムストリングスの筋力低下、股関節・骨盤の歪み、歩き方や姿勢の影響などがあると、ツボだけでは改善が難しいことがあります。
「自分でケアしても痛みが変わらない」と感じる時は、無理に刺激を強めずに、専門家に相談してみましょう。
鍼灸の施術では、犢鼻だけでなく下肢全体や体のバランスを整えることで、犢鼻の作用がより引き出され、歩きが楽になることが多いです。




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