胃腸も気持ちもクールダウンしたいあなたへ
内庭とは?
【内庭(ないてい)】は、足の陽明胃経に属する榮穴(えいけつ)です。榮穴は「体内の熱や炎症傾向の調整」に関係するとされます。
- 内庭の「内」は、中に入る、を意味します
- 内庭の「庭」は、中庭を意味します
このツボが、足の指の間にあり、まるで静かな中庭のような場所にあることから名付けられました。
東洋医学の法則で、榮穴は「身の熱を主る」とされており、特に胃経のライン上で発生する炎症や熱症状(胃炎、歯痛、鼻血など)を抑える名穴として知られています。
内庭の探し方
内庭は、足の甲側、人差し指と中指のあいだにあるくぼみに位置します。陥谷より、指先寄りのポイントです。
- 足の甲側から、人差し指と中指の股(指の分かれ目)を確認します。
- その股の少しだけ指の付け根寄りにあるくぼみが、内庭です。
- 指を曲げた時にできるシワの端あたりを目安にすると、見つけやすくなります。
*手の指先などで軽く押すと、ピリッとした刺激を感じることがある場所です。
内庭はこんなお悩みに
内庭は、以下のようなお悩みのセルフケアに用いられることがあります。
- 胃のもたれ・胃の熱感:食べ過ぎ、飲み過ぎによる胃の不快感や、異常な食欲(食べ過ぎ)を落ち着かせます。
- 歯ぐきの違和感・口内の熱っぽさ:胃の熱が原因で起こる口内炎、歯茎の腫れ、口臭などを和らげる助けとなります。
- 顔の痛み・鼻血:顔面神経痛や鼻の粘膜の炎症など、顔周りの熱症状の緩和に役立ちます。
そのほか、足のほてり・熱感、体の熱感・のぼせなどにも使用されることがあります。
*症状が強い場合や長引く場合は、医療機関の受診を優先してください。
内庭のセルフケア方法
指の間という繊細な場所なので、“優しく、丁寧な刺激”を心がけてください
おすすめのケア方法は次のとおりです。
- 火を使うお灸
- 火を使わないお灸
- パイオネックス(置き鍼)
- ツボ押し
(注意点)
- 火を使うお灸:「熱を散らす」ために、あえてお灸を使うのが非常に効果的です(冷えからくる胃痛ではなく、熱による胃痛の時に推奨されます)
- 火を使わないお灸:食生活が乱れている時に。指の間に貼るので少し工夫が必要ですが、じわじわとした温熱が胃腸のバランスを整えてくれます(3時間以上は貼らないこと)
- パイオネックス(置き鍼):靴を吐いた時に圧迫されないか確認して張りましょう(1日以上貼らないこと)
- ツボ押し:息を吐きながら、じわ〜っと押してください
*足の指の間に湿疹や水虫などの皮膚トラブルがある場合は、刺激を控えてください
セルフケアで変化が感じられない時は
内庭のセルフケアで変化が感じられない場合、胃腸機能の低下、自律神経の乱れ、ストレスや睡眠不足、食生活の影響などが関係していることがあります。
「自分でケアしても胃の熱っぽさが取れない」と感じる時は、専門家への相談をおすすめします。
鍼灸の施術では、内庭だけでなく全身のツボを組み合わせ、体質全体を調整します。これによって内庭の持つ「消炎の力」がさらに引き出され、全身がスッキリとするでしょう。




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