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胆に属するツボ「聴会」

耳鳴りや耳の詰まり感が気になるあなたへ

聴会とは?


【聴会(ちょうえ)】は、足の少陽胆経に属するツボで、胆経の第2穴にあたります。胆経は、頭部や側頭部の巡り、耳の働き、自律神経のバランス、ストレスへの対応などと関係が深い経絡とされています。

  • 聴会の「聴」は、聴覚や耳の働きを指します
  • 聴会の「会」は、多くのものが集まり、交わる場所を意味します

すなわち、耳の機能が正常に働くためのエネルギーが集まる重要なツボ、という意味を持っています。

 

聴会は耳の前方に位置し、耳周囲の巡りを整える、頭部の緊張を和らげる、顎関節周辺の負担を軽減するといった働きがあると考えられています。

そのため、耳鳴り、耳の閉塞感、聞こえにくさ、顎の違和感などに用いられることがあります。

 

また、耳と顎は解剖学的にも近い位置にあるため、噛みしめや顎の緊張が耳の不快感に関係している場合にも活用されることがあります。

 

聴会の探し方


聴会

聴会は、耳の穴の前に位置する小さな突起(耳珠:じじゅ)の斜め前下方にあり、口を大きく開けたときに深くくぼむ場所にあります。

  1. まず、耳の穴のすぐ前にある、小さな軟骨の突起(耳珠)を確認します。
  2. その突起の「やや前下方(斜め下)」に人差し指を当てます。
  3. そのまま口を「あ」の形に大きく開けると、指がスッと吸い込まれるような、大きな「骨のくぼみ」ができます。ここが聴会です。
  4. 耳が疲れている方や、無意識に歯を食いしばる癖がある方がここを軽く押さえると、顎や耳の奥にズーンと心地よく響く感覚があるのが特徴です。

*口を開けると見つけやすくなります。押すと軽い圧痛を感じることがあります。

聴会はこんなお悩みに


聴会は、次のようなお悩みに用いられることがあります。

  • 耳鳴り・耳閉感: キーン、ジーといった不快な耳鳴りや、耳が詰まったような閉塞感を緩和します。
  • 突発的な難聴・聴力低下: 耳の奥(内耳)の血流を促し、聞こえづらさの回復をサポートします。
  • 顎関節症・食いしばり: 顎の関節や筋肉の緊張を緩め、口を開け閉めするときの痛みや違和感を和らげます。
  • 歯痛・顔面神経麻痺: 顔の側面を走る神経の興奮を鎮め、痛みの緩和を助けます。
  • めまい・立ちくらみ: 耳の奥にある三半規管の巡りを整え、自律神経の乱れによるめまいを落ち着かせます。

そのほか、耳の違和感、顎関節周囲の不快感、側頭部の重だるさ、ストレスによる頭部の緊張などにも使用されることがあります。

特に、「耳の周囲が重だるい」「耳と顎の両方に違和感がある」という場合に用いられることがあります。

 

*急な難聴や強い耳の痛み、めまいを伴う場合は、速やかに耳鼻咽喉科を受診してください。

 

聴会のセルフケア方法


「顎の関節や耳のデリケートな器官に近い場所」なので、“強い刺激を避け、優しくじんわりとアプローチする”のがコツです

 

おすすめのケア方法は次のとおりです。

  • 火を使わないお灸
  • パイオネックス(置き鍼)
  • ツボ押し

 

(注意点)

  • 火を使うお灸:聴会は髪の生え際に近く、耳のすぐ横にあるため、通常の火を使うお灸は、髪の毛への引火や火傷の危険があるため控えてください
  • 火を使わないお灸:耳の奥がじわじわと痛む時や、ストレスが溜まっている方に最適です。ここに「太陽」を貼ることで、耳まわりが持続的に温まり、デスクワーク中も自然と耳の強張りが和らぐようになります3時間以上は貼らないこと)
  • パイオネックス(置き鍼):顔に近い場所は刺激に敏感なため、一番短いタイプから試しましょう。小さな刺激が、日中の無意識な食いしばりや耳の詰まり感を未然に防いでくれます(1日以上貼らないこと)
  • ツボ押し:口を軽く開けておきます。人差し指か中指の腹をツボに当て、ゆっくり息を吐きながら、内側に向かって優しく押し下げます。無理に強く押すのではなく、指の温度がじわーっと耳の奥に伝わるのを待つように行うと、顎まわりの緊張が自然とほぐれていきます

*顔まわりは非常に皮膚が薄くデリケートなため、ツボ押しで強い痛みを感じる場合は、皮膚のトラブルを防ぐためすぐに中止してください

セルフケアで変化が感じられない時は


耳の不調には、ストレス、睡眠不足、疲労の蓄積、顎の緊張、耳の疾患など、さまざまな要因が関係しています。

また、突然の激しい難聴、強いめまいで歩けない場合、あるいは激しい耳の痛みや耳だれがある場合は、速やかに医療機関(耳鼻咽喉科など)を受診してください。

 

セルフケアを続けても耳の詰まり感や顎の違和感が晴れない、という時は、無理をせず医師や鍼灸師に相談しましょう。

そのほか、十分な睡眠をとる、大きな音を避ける、噛みしめを意識して減らす、首や肩の緊張を和らげるといった生活習慣の見直しも大切です。

 

鍼灸の施術では、手足や首・肩・肩甲骨、腰・骨盤などのツボを使用し、全身調整を行います。

それによって、聴会の持つ「耳の通りを良くし、顔まわりの緊張を和らげる力」が最大限に引き出されるでしょう。


横須賀市の鍼灸院 山本鍼灸院

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