頬のこわばりや顔のむくみを感じる時に
顴髎とは?
【顴髎(けんりょう)】は、手の太陽小腸経に属するツボです。小腸経は小指、手、腕、肩、首、顔、耳へと流れている経絡で、肩・首・耳・顔まわりの不調と関係が深いとされています。
- 顴髎の「顴」は、頬骨(ほおぼね)を意味します
- 顴髎の「髎」は、骨の隙間やくぼみを意味します
その名の通り、頬骨のすぐ下にある大きな隙間に位置することから命名されました。
顴髎は頬骨の外側に位置し、顔のこわばり、頬の緊張、目の疲れ、顔まわりの違和感などに用いられることがあります。
顔の筋肉の緊張をやわらげるポイントとして、鍼灸の施術でも使われることのあるツボです。さらに、美容鍼の世界でも「リフトアップ」や「血色改善」に欠かせない、美容の特効穴として非常に有名です。
顴髎の探し方
顴髎は、目尻から真下に下ろした線と、頬骨の下の縁が交わるところにあります。
- 鏡を見ながら、目尻(目の外側の端)を確認します。
- 目尻からまっすぐ真下(足元方向)に指を滑らせます。
- 頬骨の一番高い盛り上がりを乗り越えたすぐ下、指が止まる「深いくぼみ」を探します。
- 口を軽く開けた時に、より凹みがはっきりする場所が顴髎です。
*顔は皮膚が薄くデリケートなため、強く押さないよう注意しましょう。
顴髎はこんなお悩みに
顴髎は次のようなお悩みに用いられることがあります。
- 顔のむくみ・たるみ・くすみ: 滞った水分や血流を流し、スッキリとしたフェイスラインを助けます。
- 歯の痛み(上あご): 上の歯の痛みや歯茎の腫れ、上あごの違和感を緩和します。
- 鼻詰まり・鼻炎: 鼻の横の通りを良くし、呼吸を楽にするサポートをします。
- 顔面神経痛・痙攣: 頬や目の周りの筋肉のピクつきを鎮める助けとなります。
そのほか、顔のこわばり、頬の緊張、目の疲れ、表情筋のこわばりなどにも使用されることがあります。
特に目の外側から頬にかけての疲れを感じる方に使われることが多いツボです。
*顔の痛みやしびれが強い場合は、無理に刺激せず医療機関へご相談ください。
顴髎のセルフケア方法
顔の皮膚は繊細なので、“骨を押し上げるように優しく圧を加える”のがコツです
おすすめのケア方法は次のとおりです。
- 火を使わないお灸
- パイオネックス(置き鍼)
- ツボ押し
(注意点)
- 火を使うお灸:顔への直接の火は危険です。基本的にはツボ押しや温熱刺激を中心にするのが安全です
- 火を使わないお灸:顔の冷えが気になる時や、美容ケアとして。火を使わないお灸を貼ることで、持続的に血行が促進され、お肌のターンオーバーを助けてくれます(異常を感じたらすぐ剥がし、3時間以上は貼らないこと)
- パイオネックス(置き鍼):目立ちにくいので、自宅でのリラックスタイムに貼っておくだけで、頬の筋肉の緊張をリセットし、リフトアップのサポートになります(1日以上貼らないこと)
- ツボ押し:人差し指や中指の腹を使い、頬骨のキワに指を当てます。決して皮膚をこすらず、骨の隙間を心地よく刺激するイメージで行いましょう
*顔には重要な神経が密集しています。力任せに押したり、爪を立てたりしないよう注意してください。また、ニキビや湿疹などの皮膚トラブルがある場所は避けましょう
セルフケアで変化が感じられない時は
顔の半分が動かしにくい、あるいは激しい痛みが続く場合や、顔まわりのこわばりや疲れは、顔面神経麻痺や三叉神経痛、目の使いすぎ、スマートフォンやパソコン作業、食いしばり、ストレスなどが関係していることがあります。
自分でケアしても表情の違和感が取れない、と感じる時は、無理にセルフケアを続けず、専門家や医療機関にご相談ください。
鍼灸の施術では、首や肩、背中や手足などのツボを使用し、全身調整を行うことが多いです。
それによって、顴髎の持つ「表情を輝かせる力」が最大限に発揮されるでしょう。




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