急な胃痛や膝のトラブルに
梁丘とは?
【梁丘(りょうきゅう)】は、太ももの前側にある胃経のツボで、特に「急性の痛み」に用いられてきたポイントです。
- 梁丘の「梁」は、山の背や梁(はり)を意味します
- 梁丘の「丘」は、小高い丘を意味します
太ももの筋肉が盛り上がった「丘」のような場所にあり、そこにエネルギーが凝縮されているという由来があります。
東洋医学では、胃経の郄穴(げきけつ)とされ、急性の痛みや炎症が出たときに反応が出やすい場所と考えられています。
「胃痛や下痢」「膝が急に痛む」「太もも前がズキッとする」、そんな時に注目されるツボです。
梁丘の探し方
梁丘は、膝のお皿の外側の上角から、指3本分上にあります。
- 椅子に座り、膝を軽く曲げます。
- 膝のお皿(膝蓋骨)の外側の角を確認します。
- そこから太ももの前面(外寄り)に沿って、指幅3本分(約2寸)上がった場所が梁丘です。
- 先ほどの陰市から指幅1本分ほど下がった位置を目安にしてください。
*筋肉量が多い方は少し強めに、痛みがある場合はやさしく触れてください。
梁丘はこんなお悩みに
梁丘は、次のようなお悩みに使われることがあります。
- 膝の痛み(特に急性の痛み):膝を支える筋肉を整え、歩行時の安定感をサポートします。
- 急な胃痛・胃痙攣:キリキリと差し込むような突然の胃の痛みを和らげます。
- 急な下痢:お腹が急にゴロゴロし出した時の、緊急の落ち着かせ役として役立ちます。
そのほか、太もも前側の張りや違和感、スポーツ後の筋肉痛、長時間歩行後の膝周囲の疲労感、冷えによる下肢の不調などにも使用されることがあります。
*強い痛み、または外傷がある場合は、医療機関の受診を優先してください。
梁丘のセルフケア方法
「急なトラブル」に強いツボなので、状況に合わせて使い分けましょう。
おすすめのケア方法は次のとおりです。
- 火を使うお灸
- 火を使わないお灸
- パイオネックス(置き鍼)
- ツボ押し
(注意点)
- 火を使うお灸:入浴前後30分、食後30分は避けて、熱さを我慢しないでください
- 火を使わないお灸:急性の時だけでなく、慢性の膝の痛みや胃痛にも使用できます(30分〜1時間ほど温めます)
- パイオネックス(置き鍼):毎日貼り替えてください。痒みなど違和感があったら外す
- ツボ押し:急な胃痛の時は、少し強めに押すのがコツです
*急性の症状の時は、あくまでも緊急時のサポートです。激痛が続く場合や高熱を伴う腹痛の場合は、医療機関を受診してください。
セルフケアで変化が感じられない時は
胃の痛みや、膝の違和感が頻繁に繰り返される場合、胃粘膜の問題や、腰の神経圧迫が隠れている可能性があります。
このような時は、セルフケアだけでは改善しにくいことがあります。
鍼灸治療では、梁丘だけでなく全身の状態を確認しながら施術を行います。足首や背中のツボなどを組み合わせることで、症状が和らぐことがあり、梁丘のもつ「鎮静させる力」をさらに引き出すことができるでしょう。




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