首のこり・目の疲れ・頭の重さを感じるときに
天柱とは?
【天柱(てんちゅう)】は、足の太陽膀胱経に属するツボで、膀胱経の第10穴にあたります。膀胱経は、目、頭、首、背中、腰、足へと体の後面を通る長い経絡で、東洋医学では体の緊張や自律神経のバランスとも関係が深いと考えられています。
- 天柱の「天」は、頭部(天)を意味します
- 天柱の「柱」は、文字通り支えとなる柱を意味します
人体で最も重要な「頭」を支える太い筋肉(僧帽筋)の起始部に位置し、生命活動を支える柱のような役割を担うことから命名されました。
首のこり、後頭部の重だるさ、目の疲れ、頭の張り感などに用いられることがあります。特に、デスクワークやスマートフォン使用による首・目の疲れに対して、セルフケアとしてよく使われるツボです。
天柱の探し方
天柱は、後頭部の生え際、太い筋肉の外側のくぼみにあります。
- 後頭部の中心にあるくぼみ(項窩/こうか)を確認します。
- そこから真横(外側)へ指を滑らせ、盛り上がっている太い筋肉(僧帽筋)を乗り越えます。
- 筋肉の外側のヘリにある、深く指が入り込むようなくぼみを探します。
- 髪の生え際あたりに位置し、押すと頭のてっぺんや目の奥に響くような感覚がある場所が天柱です。
*強く押しすぎると不快感が出るため、やさしく刺激しましょう。
天柱はこんなお悩みに
天柱は、次のようなお悩みに用いられることがあります。
- 慢性的な肩こり・首こり: 首の可動域を広げ、肩の重だるさを根本から緩和します。
- 緊張型頭痛: 後頭部から頭全体を締め付けるような痛みを解きほぐします。
- 眼精疲労・鼻詰まり: 顔面の血流を促し、目のかすみや鼻の通りをスッキリさせます。
- 自律神経の乱れ・不眠: 脳の興奮を鎮め、リラックスした深い眠りへと導く助けとなります。
- 血圧の調整: 高ぶった神経を落ち着かせることで、血圧の安定をサポートします。
そのほか、後頭部の重だるさ、頭の張り感、デスクワークによる疲労などにも使用されることが亜あります。
特に、首のこりと目の疲れが同時にあるときにセルフケアとして取り入れやすいツボです。
*めまいや強い頭痛、手のしびれなどがある場合は医療機関へご相談ください。
天柱のセルフケア方法
脳に近い繊細な場所なので、“頭の重みを利用して、深くじっくり圧を加える”のがコツです
おすすめのケア方法は次のとおりです。
火を使わないお灸
パイオネックス(置き鍼)
ツボ押し
(注意点)
- 火を使うお灸:髪の毛に引火する恐れがあるため、ご自身で火を使うお灸を据えるのは絶対に避けてください
- 火を使わないお灸:生え際付近なので、髪の毛を挟まないように注意しながら地肌に貼ります。首元が冷えて縮こまっている時に15分ほど使用すると、首筋から背中にかけてポカポカと温まり、緊張が解けていきます
- パイオネックス(置き鍼):筋肉が厚くコリが深い場所なので、少し長めのタイプで持続的な刺激を与えると、頑固な強張りが解けやすくなります(1日以上貼らないこと)
- ツボ押し:両手の親指を左右の天柱に当て、他の指で頭を包み込みます。頭の重みを指に乗せて3〜5秒じわーっと圧を加えます。寝転んだ状態で、握りこぶしや硬めのテニスボールをツボに当てて自重をかけるのも非常に効果的です
*首の付け根は神経が過敏な場所です。力任せにゴリゴリ揉むのではなく、ゆっくりと持続的な圧を加えるようにしましょう
セルフケアで変化が感じられない時は
首のこりや頭の重さ、目の疲れは、長時間の同じ姿勢、スマートフォンやパソコンの使用、姿勢不良、睡眠不足、ストレスなどが関係していることがあります。
自分でケアしても頭の重苦しさが一向に引かない、と感じる時は、無理をせず整形外科や鍼灸師に相談しましょう。
鍼灸の施術では、手や足のツボ、背中のツボなどを使用し、全身を調整していきます。
そうすることによって、天柱の持つ「巡りを正す力」を最大限に引き出されるでしょう。




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