ふくらはぎがパンパンで脚が重いあなたへ
承筋とは?
【承筋(しょうきん)】は、足の太陽膀胱経に属するツボで、膀胱経の第56穴にあたります。膀胱経は体の背面を通り、自律神経の調整、筋肉の緊張緩和、血流の巡りなどに関係する重要な経絡です。
- 承筋の「承」は、受ける、支えることを意味します
- 承筋の「筋」は、筋肉(特にふくらはぎの腓腹筋)を意味します
人体で最も大きな筋肉の盛り上がりを支え、その緊張を受け止めて調整する役割を担っています。
承筋は、ふくらはぎの最も筋肉が盛り上がる部分の中央にあり、東洋医学では「筋(すじ)をゆるめる」「気血の巡りを整える」働きがあるとされています。そのため、ふくらはぎの張り、こむら返り、脚の疲労などに対して用いられることがあります。
特に、「筋肉疲労が溜まりやすい方」「立ち仕事・運動量が多い方」に適したツボです。
承筋の探し方
承筋はこんなお悩みに
承筋は、次のようなお悩みに用いられることがあります。
- 足の疲労・むくみ: 立ち仕事や歩きすぎによる「足の重さ」を解消します。
- こむら返り: 筋肉が急激に収縮してつってしまうトラブルを予防・緩和します。
- 慢性的な腰痛: 足の裏側のラインを緩めることで、連動する腰の筋肉をリラックスさせます。
- 痔・便秘: 膀胱経のルートを通じて、肛門周囲のうっ血や腸の働きを整えるサポートをします。
- 下肢の冷え: ポンプ機能を活性化し、足先まで温かい血液を届けます。
そのほか、ふくらはぎの張り、脚のだるさ、血流不良によるむくみ、運動後の筋肉疲労などにも使用されることがあります。
特に、「筋肉が過緊張状態で回復しにくいタイプ」に適しています。
*強い痛みや腫れ、頻繁な痙攣がある場合は医療機関へご相談ください。
承筋のセルフケア方法
非常に力強い筋肉の中にあるため、“深く、ゆっくりと、筋肉を包み込むように刺激する”のがコツです
おすすめのケア方法は次のとおりです。
- 火を使うお灸
- 火を使わないお灸
- パイオネックス(置き鍼)
- ツボ押し
(注意点)
- 火を使うお灸:「足が冷えて筋肉が硬く、腰まで痛む時」に非常に有効です。自分でも手が届きやすい場所です。ふくらはぎの「山の頂点」をじんわり温めましょう
- 火を使わないお灸:夕方になると足がパンパンで靴がキツくなる方に最適です。ここに「太陽」を貼って温めることで、筋肉の緊張が持続的に緩み、リンパや血液の流れがスムーズになります(3時間以上は貼らないこと)
- パイオネックス(置き鍼):激しい運動の後や、長時間の歩行が予定されている時に貼っておくと、筋肉のトラブルを防ぎ、疲労の蓄積を抑えてくれます(1日以上貼らないこと)
- ツボ押し:床に座って片膝を立てます。両手の指を揃えてツボに当て、息を吐きながら3〜5秒かけて、筋肉の奥へ沈めるように押し込みます。この時、押した状態でつま先を上下に動かすと、筋肉の動きで指が深く入り、コリが効率よく解けます
*非常に敏感な場所ですので、青あざができるような強すぎるマッサージは避けてください。また、足に静脈瘤がある場合は、強い圧迫は控えて優しく温める程度にしましょう
セルフケアで変化が感じられない時は
ふくらはぎの張りやこむら返りは、筋肉疲労の蓄積、血流不良、水分・ミネラルバランス、姿勢や歩き方のクセなどが関係しています。
また、ふくらはぎに突然の激痛が走り、腫れや変色が見られる場合は、肉離れや深部静脈血栓症などの可能性があります。
自分でケアしても足の重みや腰の痛みが改善しない、と感じる時は、無理をせず整形外科や鍼灸師に相談しましょう。
そのほか、ストレッチを習慣にする、入浴でしっかり温める、水分やミネラル補給を意識する、同じ姿勢を避けるといった日常習慣の見直しも大切です。
鍼灸の施術では、手足のツボや首・腰などのツボを使用し、全身調整を行います。
それによって、承筋の持つ「筋肉の負担を受け流し、活力を生む力」が最大限に引き出されるでしょう。




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