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膀胱に属するツボ「絡却」

頭のざわつきや視界と心をクリアに

絡却とは?


【絡却(らっきゃく)】は、足の太陽膀胱経に属するツボで、膀胱経の第8穴にあたります。膀胱経は、目の周囲、頭、首、背中、腰、足へと身体の後面を長く走る経絡で、東洋医学では体の緊張や自律神経のバランスとも関係が深いと考えられています。

  • 絡却の「絡」は、絡み合うことや経絡のネットワークを意味します
  • 絡却の「却」は、退ける、去る、あるいはしりぞけることを意味します

頭部で複雑に交差する経絡の乱れを整理し、病的なエネルギーを追い払う力があることから名付けられました。

 

絡却は頭の上部にあり、頭の重だるさ、目の疲れ、頭のぼんやり感、頭皮の緊張などのときに使われることがあります。特に、目を酷使したあとに感じる頭の疲れに対して、セルフケアとして意識されることがあります。

 

絡却の探し方


絡却

絡却は、通天から指の幅2本分ほど後ろへ進んだところにあります。

  1. 前回の「通天」を見つけます(生え際から指6本分ほど後ろ)。
  2. そこからさらに、**後頭部に向かって指の幅2本分(約1.5寸)**後ろに滑らせます。体の中心線(正中線)から外側へ指幅2本分(約1.5寸)離れたライン上にあります。
  3. だいたい、頭のてっぺん(百会)と同じくらいの高さ、あるいはわずかに後ろ側に位置します。
  4. 指先で探ると、骨の表面がわずかに凹んでいるように感じられ、押すと頭全体に「ツーン」と響く場所が絡却です。

*頭部のツボは刺激に敏感なため、強く押さないよう注意しましょう。

絡却はこんなお悩みに


絡却は、次のようなお悩みに用いられることがあります。

  • めまい・立ちくらみ: 頭部のバランス感覚を整え、フラつきを鎮めます。
  • 耳鳴り・難聴: 耳周りの神経や血流の乱れを整理し、不快な音を緩和します。
  • 視界のかすみ・目の痛み: 目に絡みついた疲れを払い、視界をハッキリさせます。
  • 精神的な不安定(イライラ・不安): 頭に上った「気」を落ち着かせ、リラックスを促します。
  • 鼻炎・鼻詰まり: 通天からの流れを引き継ぎ、鼻の通りをさらにスムーズにします。

そのほか、頭の重だるさ、頭のぼんやり感、デスクワークによる頭の疲れ、頭皮の緊張感などに使用されることがあります。

特に、目の疲れと頭のだるさが同時に感じられるときに、セルフケアとして意識されることがあります。

 

*急に強い頭痛が起きた場合や、視界の異常などがある場合は医療機関へご相談ください。

 

絡却のセルフケア方法


頭のカーブが後方へ差し掛かる場所なので、“指を引っ掛けるようにして圧を加える”のがコツです

 

おすすめのケア方法は次のとおりです。

  • パイオネックス(置き鍼)
  • ツボ押し

 

(注意点)

  • 火を使うお灸:髪の毛に引火する恐れがあるため、ご自身で火を使うお灸を据えるのは絶対に避けてください
  • 火を使わないお灸:無理に貼ろうとすると髪を傷める原因になるため、指先でのケアを推奨します
  • パイオネックス(置き鍼):髪をかき分け、指の腹で探り当てた「最もズーンと響くポイント」に貼ります。めまいが起きやすい時期のセルフガードとして役立ちます(1日以上貼らないこと)
  • ツボ押し:両手の親指を左右の絡却に当てます(他の指は頭を支えるように添えます)。少し顎を引きながら、頭の重みを感じつつ押すと、深い部分の強張りが解けやすくなります

 

 *後頭部に近い場所ですので、あまりに強い力で叩いたり、ゴリゴリと揉みすぎたりすると、逆に気分が悪くなることがあります。優しく、浸透させるような圧を心がけてください

セルフケアで変化が感じられない時は


頭の重だるさや目の疲れは、長時間のパソコン作業、スマートフォンの使用、睡眠不足、首や肩のこり、ストレスなどが関係していることがあります。

また、激しい回転性のめまいや、耳が全く聞こえなくなる、あるいは強い頭痛を伴う場合は、内耳や脳の疾患の可能性があります。

 

自分でケアしてもフラフラ感が一向に治まらない、と感じる時は、無理をせず耳鼻咽喉科や脳神経外科を受診してください。

 

鍼灸の施術では、手足や首・背中などのツボを使用し、全身調整を行います。

それによって、絡却の持つ「乱れを退ける力」を最大限に引き出されるでしょう。


横須賀市の鍼灸院 山本鍼灸院

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