考えすぎて頭がふわふわするような頭痛に
正営とは?
【正営(しょうえい)】は、足の少陽胆経に属するツボで、胆経の第17穴にあたります。胆経は、頭部の巡り、精神的なバランス、判断力や行動力、ストレスへの対応などと関係が深い経絡とされています。
- 正営の「正」は、文字通り正しくすること、あるいは中央を意味します
- 正営の「営」は、営む、巡る、あるいはエネルギー(営気)が集まる拠点を意味します
すなわち、頭部に位置し、乱れてのぼせてしまった血液や気の巡りを、正常な状態へとコントロールして正す場所、という意味から名付けられました。
その正営は、頭頂部に近い頭部側面に位置し、頭部の巡りを整える、頭皮の緊張を和らげる、精神的な疲労をサポートするといった働きがあると考えられています。
そのため、頭重感、ストレスによる不調、考えすぎによる疲労感、頭皮の緊張、集中力の低下などに用いられることがあります。
正営の探し方
正営はこんなお悩みに
正営は、次のようなお悩みに用いられることがあります。
- 片頭痛・激しい頭痛: 頭の横側や奥がズキズキと波打つような強い痛みを効果的に和らげます。
- 頭痛に伴う吐き気・胃のむかつき: 自律神経の乱れからくる消化器への影響を抑え、胃の不快感を鎮めます。
- めまい・ふらつき: 三半規管や脳の血流を整えることで、急なクラクラ感や立ちくらみを落ち着かせます。
- 眼精疲労・目の痛み: 頭部の緊張がほぐれることで、連動している目の奥の重だるさをスッキリさせます。
- イライラ・不眠: 上に昇った過剰な気を下ろし、脳の興奮を抑えて深いリラックスへと導きます。
そのほか、頭重感、ストレスによる疲労、考えすぎによる疲れ、頭皮の張り感、集中力の低下、気分のリフレッシュ不足、首肩こりに伴う頭の重さにも使用されることがあります。
特に、「頭がずっと働いている感じがする」「考えごとが多くて疲れる」「ストレスが続くと頭が重くなる」という場合に活用されることがあります。
*強い頭痛や急激な症状がある場合は、医療機関を受診してください。
正営のセルフケア方法
「自律神経や脳の血流と深く連動する大切な場所」なので、“指の腹で心地よい圧をじわーっと届ける”のがポイントです
おすすめのケア方法は次のとおりです。
- 火を使わないお灸
- パイオネックス(置き鍼)
- ツボ押し
(注意点)
- 火を使うお灸:正営は完全に髪の毛の中に位置するため、火を使うお灸は、髪の毛への引火や頭皮の火傷の危険が非常に高いため絶対に控えてください
- 火を使わないお灸:ストレスによる頭痛が出やすい方や、自律神経が乱れて頭がぼーっとする方に最適です。ここに「太陽」を貼ることで、頭皮が持続的に心地よく温まり、仕事中でも自然と頭の緊張が解き放たれるようになります(3時間以上は貼らないこと)
- パイオネックス(置き鍼):頭皮は刺激に敏感なため、一番短いタイプから試しましょう。小さな刺激が、日中のプレッシャーによる神経の高ぶりや、夕方にかけて起こる激しい頭痛の予兆を未然に防いでくれます(1日以上貼らないこと)
- ツボ押し:人差し指と中指の腹を左右のツボに当てます。頭の中心に向かって心地よい強さで優しく押し込みます。指の温度が頭の奥に伝わるのを待つように優しく持続して圧をかけると、頭全体の強張りが自然と緩んでしていきます
*頭部は皮膚が薄くデリケートなため、ツボ押しで強い痛みを感じる場合は、皮膚のトラブルや頭痛の悪化を防ぐためすぐに中止してください
セルフケアで変化が感じられない時は
ストレスや頭の重だるさには、睡眠不足、精神的な負担、眼精疲労、首肩の緊張、生活リズムの乱れなど、さまざまな要因が関係しています。
また、突然の経験したことのないような激しい頭痛、手足にしびれや脱力感がある、言葉がうまく出ない、あるいは激しい嘔吐が止まらない場合は、重大な脳神経疾患の可能性があるため、速やかに医療機関(脳神経外科や脳神経内科など)を受診してください。
セルフケアを続けても頭の激しい痛みや胃のむかつきが晴れない、という時は、無理をせず医師や鍼灸師に相談しましょう。
そのほか、十分な睡眠を確保する、適度に運動する、深呼吸を意識する、一人で抱え込みすぎないといった生活習慣の見直しも大切です。
鍼灸の施術では、手足や首・肩・肩甲骨、腰・骨盤などのツボを使用し、全身調整を行います。
それによって、正営の持つ「頭部の引きつりを緩め、気血の巡りを正常に戻す力」が最大限に引き出されるでしょう。




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