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胆に属するツボ「風池」

首の付け根から頭の重だるさが気になる時に

風池とは?


【風池(ふうち)】は、足の少陽胆経に属するツボで、胆経の第20穴にあたります。胆経は、頭部の巡り、首肩のバランス、目や耳の働き、精神的な緊張などと関係が深い経絡とされています。

  • 風池の「風」は、東洋医学でいう風邪(ふうじゃ)や、風のように変化しやすく動き回る症状(めまいや痙攣など)を指します
  • 風池の「池」は、それらのエネルギーが溜まる池のような場所を意味します

すなわち、自然界の悪影響やストレスによる不調が最も溜まりやすい場所であり、同時にそれらを一気に洗い流すための池、という意味から名付けられました。

 

その風池は、首の後ろ、後頭部の付け根付近に位置し、首肩の緊張を和らげる、頭部の巡りを整える、目の疲れをサポートするといった働きがあると考えられています。

 

そのため、首こり・肩こり、眼精疲労、頭痛、後頭部の重だるさストレスによる緊張などに用いられることがあります。

 

風池の探し方


風池

風池は、後頭部の髪の生え際あたりで、首の後ろを走る2本の太い筋肉(僧帽筋)の外側の大きなくぼみにあります。

  1. 首の後ろに手を当て、真ん中にある太い背骨のラインを確認します。
  2. そのすぐ両脇にある、首を支えている太い筋肉(僧帽筋)の膨らみを外側に向かって指で乗り越えます。
  3. 筋肉のすぐ外側のキワ(耳の後ろの骨との間)にある、スッと親指が深く入るいちばん大きな「くぼみ」が風池です。

*前回のツボ脳空から、髪の生え際に向かってまっすぐ下りてきた位置にあります。親指が自然に止まる場所が風池です。押すと心地よい響きや重だるさを感じることがあります。

風池はこんなお悩みに


風池は、次のようなお悩みに用いられることがあります。

  • 頑固な首こり・肩こり: 頭の重みを支える大きな筋肉の緊張を一気に緩め、首まわりの動きをスムーズにします。
  • 緊張型頭痛・片頭痛: 首すじの引きつりからくる締め付けられるような頭痛や、ズキズキする痛みを強力に鎮めます。
  • 眼精疲労・かすみ目・ドライアイ: 目のピント調節に関わる神経や血流を整え、重だるい目の奥をスッキリさせます。
  • 自律神経の乱れ・不眠: 脳への血流をスムーズにすることで自律神経を安定させ、興奮した脳を休息モードに切り替えます。
  • 風邪の初期症状・鼻づまり: 風邪の引き始めの首すじのゾクゾク感、頭痛、鼻の詰まりをすっきりと吹き飛ばします。

そのほか、後頭部の重だるさ、デスクワークによる疲労、スマートフォンの見過ぎによる首の疲れ、ストレスによる緊張、気分のリフレッシュ不足などにも使用されることがあります。

 

特に、「目の疲れと一緒に頭が重くなる」「肩こりが慢性化している」という場合に活用されることがあります。

 

*突然の激しい頭痛や手足のしびれ、ろれつが回らないなどの症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。

 

風池のセルフケア方法


「脳へと向かう太い動脈や重要な神経がひしめき合う場所」なので、“頭の重みを利用してじんわり圧を届ける”のがポイントです

 

おすすめのケア方法は次のとおりです。

  • 火を使わないお灸
  • パイオネックス(置き鍼)
  • ツボ押し

 

(注意点)

  • 火を使うお灸:風池は髪の生え際のライン上に位置するため、火を使うお灸は、髪の毛への引火や火傷の危険が非常に高いため絶対に控えてください
  • 火を使わないお灸:毎日パソコンやスマホと長時間向き合っている方に最適です。首の付け根が持続的に心地よく温まり、仕事中やリラックスタイムでも自然と首まわりの強張りが解き放たれるようになります3時間以上は貼らないこと)
  • パイオネックス(置き鍼):小さな刺激が、日中のうつむき姿勢による首すじの引きつりや、夕方にかけて起こる頭痛・目の疲れを未然に防いでくれます(1日以上貼らないこと)
  • ツボ押し:両手の親指の腹を左右のツボに当て、残りの指で頭全体を包み込むように支えます。頭を少し後ろへ傾け、反対側の目の奥に向かって親指を斜め上へ押し込みます。優しく持続して圧をかけると、首すじの強張らせが自然と緩んでいきます

*首の付け根は非常にデリケートな血管が豊富に通っているため、ツボ押しで強い痛みを感じる場合は、皮膚のトラブルやめまいの悪化を防ぐためすぐに中止してください

セルフケアで変化が感じられない時は


首こりや肩こり、眼精疲労には、長時間のデスクワーク、スマートフォンの使用、姿勢の乱れ、睡眠不足、ストレスなど、さまざまな要因が関係しています。

また、突然の経験したことのないような激しい頭痛、視野が狭くなる・物が二重に見える、激しいめまいで真っ直ぐ歩けない、あるいは高熱を伴う首の硬直がある場合は、重大な脳神経疾患や感染症などの可能性があるため、速やかに医療機関を受診してください。

 

セルフケアを続けても首の激しい強張りや頭の重さがとれない、という時は、無理をせず医師や鍼灸師に相談しましょう。

そのほか、1時間に1回は姿勢を変える、首肩のストレッチを行う、目を休ませる時間を作る、十分な睡眠をとるといった生活習慣の見直しも大切です。

 

鍼灸の施術では、手足や首・肩・肩甲骨、腰・骨盤などのツボを使用し、全身調整を行います。

それによって、風池の持つ「首まわりの強張りを根本から緩め、頭部をすっきり軽やかにする力」が最大限に引き出されるでしょう。


横須賀市の鍼灸院 山本鍼灸院

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