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胆に属するツボ「日月」

ストレスで胃もたれや胃痛があるあなたに

日月とは?


【日月(じつげつ)】は、足の少陽胆経に属するツボで、胆経の第24穴にあたります。胆経は、身体の側面の巡り、消化機能のサポート、精神的な緊張、ストレスへの対応などと関係が深い経絡とされています。

  • 日月の「日」は、太陽(陽)を指して「胆」を意味します
  • 日月の「月」は、太陰(陰)を指して「肝」を意味します

すなわち、表裏一体の関係にある『肝』と『胆』のエネルギーが同時に交わり、太陽と月のように互いを照らし合ってバランスを整える場所、という意味から命名されました。また、胆の募穴であり、胆や消化機能と深い関わりがあると考えられています。

 

その日月は、肋骨の下に位置し、胸脇部の巡りを整える、胃腸の働きをサポートする、ストレスによる緊張を和らげるといった働きがあると考えられています。

 

そのため、胃もたれ、食欲不振、みぞおちの不快感、胸脇部の張り、ストレスによる胃腸の不調などに用いられることがあります。

 

日月の探し方


日月

日月は、みぞおちのすぐ下、肋骨のキワ(第7・第8肋軟骨の付着部)で、乳頭からまっすぐ下ろしたライン上にあります。

  1. 鏡を見て正面を向き、乳頭の位置を確認します。
  2. その乳頭から、お腹に向かってまっすぐ真下に垂直なラインを下ろしていきます。
  3. 肋骨のいちばん下のふち(肋骨弓)に突き当たるところの、少し上のすき間(第7肋間の位置)が日月です。

*深呼吸をすると位置が確認しやすくなります。強く押すと圧痛を感じることがあります。

*お酒をよく飲む方や脂っこいものが好きな方ほど、ズーンとお腹の奥に響く独特の重みや硬さを感じる場所です。

 

日月はこんなお悩みに


日月は、次のようなお悩みに用いられることがあります。

  • 胃もたれ・消化不良: 胆汁の分泌を促し、油っこい食事による胸焼けや、いつまでも胃が重い症状をスッキリさせます。
  • ストレス性の胃痛・腹痛: 自律神経の乱れからくる、みぞおち周辺のキリキリとした神経性の痛みを和らげます。
  • 右脇腹の張り・引きつり: 肋骨の下あたりがガスやストレスでパンパンに張る不快感を和らげ、お腹を緩めます。
  • 黄疸・肝胆の疲労: 肝臓や胆嚢の働きをサポートし、お酒の飲みすぎによるだるさや疲労感をリフレッシュします。
  • ゲップ・嘔吐: 胃から上へと逆流する気の乱れを抑え、ムカムカ感や不快なゲップを落ち着かせます。

そのほか、胸脇部の張り、みぞおちの不快感、ため息が多い、疲労感、気分の落ち込みなどにも使用されることがあります。

特に、「ストレスで胃の調子が悪くなる」「食欲がなく、胃が重たい」という場合に活用されることがあります。

 

*激しい腹痛や吐き気、発熱などを伴う場合は、医療機関を受診してください。

 

日月のセルフケア方法


「内臓(胆嚢や肝臓)のすぐ上にある非常に重要な募穴」なので、“呼吸に合わせて手のひらの温かさを伝えるように優しく圧をかける”のがポイントです

 

おすすめのケア方法は次のとおりです。

  • 火を使うお灸
  • 火を使わないお灸
  • パイオネックス(置き鍼)
  • ツボ押し

 

(注意点)

  • 火を使うお灸:じんわりとした温熱がお腹の奥の「胆」を直接温め、もたれた胃や張った脇腹を柔らかくほぐしてくれます。ただし、お腹の皮膚はデリケートなので火傷には十分注意してください
  • 火を使わないお灸:食べすぎ・飲みすぎの翌日や、ストレスでお腹がシクシク痛む方に最適です。お腹の深部が持続的に心地よく温まり自然とお腹全体の強張りが解き放たれるようになります3時間以上は貼らないこと)
  • パイオネックス(置き鍼):小さな刺激が、日中のプレッシャーによる胃の引きつりや、食後のしつこい胃もたれを未然に防いでくれます(1日以上貼らないこと)
  • ツボ押し:人差し指・中指・薬指の3本の指の腹をツボに当てます。肋骨のキワの奥に指の腹を滑り込ませるように、心地よい強さで優しく押し込みます。お腹の緊張が自然と緩んでいきます

*激しい腹痛(胆石症による激痛など)があるときや、押して飛び上がるほど痛む場合は、セルフケアを絶対に行わずにすぐに中止してください

セルフケアで変化が感じられない時は


胃もたれや食欲不振には、ストレス、睡眠不足、不規則な食生活、疲労の蓄積、自律神経の乱れなど、さまざまな要因が関係しています。

また、右の肋骨の下あたりに激烈な引きつるような痛みがある(胆石発作の可能性)、高熱や激しい嘔吐を伴う、あるいは白目の部分や皮膚が黄色くなる(黄疸)場合は、重大な消化器疾患の可能性があるため、速やかに医療機関(消化器内科や内科など)を受診してください。

 

セルフケアを続けてもお腹の張りやしつこい胃もたれが晴れない、という時は、無理をせず医師や鍼灸師に相談しましょう。

そのほか、暴飲暴食を避ける、よく噛んで食べる、十分な睡眠をとる、リラックスする時間を作るといった生活習慣の見直しも大切です。

 

鍼灸の施術では、手足や首・肩・肩甲骨、腰・骨盤などのツボを使用し、全身調整を行います。

それによって、日月の持つ「肝胆の働きを根本から高め、お腹をすっきり軽やかにする力」が最大限に引き出されるでしょう。


横須賀市の鍼灸院 山本鍼灸院

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