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胆に属するツボ「京門」

腰が痛く冷えによる張りとむくみがある時に

京門とは?


【京門(けいもん)】は、足の少陽胆経に属するツボで、胆経の第25穴にあたります。また、腎の募穴であり、東洋医学では腎の働きと深い関わりがあると考えられています。胆経は、身体の側面の巡り、精神的なバランス、筋肉や関節の動き、ストレスへの対応などと関係が深い経絡です。

  • 京門の「京」は、首都、あるいは物事が多く集まる大きな場所を意味します
  • 京門の「門」は、エネルギーや気血が出入りする大切な玄関口を指します

すなわち、生命力の根本である『腎(じん)』のエネルギーが最も多く集まり、全身の水分や気血をコントロールするための重要な門、という意味から名付けられました。

 

その京門は、脇腹から腰にかけて位置し、腰まわりの巡りを整える、疲労感を和らげる、身体の側面の張りをサポートするといった働きがあると考えられています。

 

そのため、腰のだるさ、慢性的な疲労感、脇腹の張り、体力の低下、冷えによる不調などに用いられることがあります。

 

京門の探し方


京門

京門は、脇腹の後ろ側(背中寄り)で、いちばん下にある浮いている肋骨(第12肋骨)の先端のすぐ下にあります。

  1. 両手を腰骨の上に当て、親指を背中側に回します。
  2. 背骨から外側に向かって肋骨を上から順にたどっていくと、いちばん下(ウエストのやや上あたり)に、背骨側から伸びて斜め下に向かって「ツンと途切れている細い骨(第12肋骨)」があります。
  3. その骨の先端を後ろから前(腹側)に向かって軽くなぞり、骨の先端を通り過ぎた「すぐ下のくぼみ」が京門です。

*横向きになると見つけやすいことがあります。押すと少し響くような感覚があることがあります。

京門はこんなお悩みに


京門は、次のようなお悩みに用いられることがあります。

  • 慢性的な腰痛・ぎっくり腰: 腰を支える深い筋肉の強張りを根本からほぐし、前屈や寝返りの動作を楽にします。
  • 体の冷え・むくみ: 水分代謝を司る「腎」の働きを高め、足腰の冷えや全身の余分な水分(むくみ)をスッキリ流します。
  • 背中の張り・脇腹の痛み: 肋骨の下から背中にかけて広がる板のような突っ張り感を緩め、体をひねる動作をスムーズにします。
  • 尿のトラブル・頻尿: 泌尿器系の機能をサポートし、尿の出の悪さや、寒くなると近くなる回数を落ち着かせます。
  • お腹のガス張り・下痢: 腸の働きを整え、ストレスや冷えによる下腹部のポッコリとした張りやゴロゴロ感を和らげます。

そのほか、腰のだるさ、慢性的な疲労感、冷え、体力の低下、立ち仕事や座り仕事による疲労、腰まわりの重だるさなどにも使用されることがあります。

特に、「疲れると腰が重くなる」「朝からだるさが抜けない」「脇腹から腰にかけて張っている感じがする」という場合に活用されることがあります。

 

*強い腰痛やしびれ、発熱などを伴う場合は医療機関を受診してください。

 

京門のセルフケア方法


「肋骨の先端にあるデリケートな場所」なので、“じわーっと圧を届ける”のがポイントです

 

おすすめのケア方法は次のとおりです。

  • 火を使わないお灸
  • パイオネックス(置き鍼)
  • ツボ押し

 

(注意点)

  • 火を使うお灸:京門は背中寄りの脇腹にあり、自分でお灸を据える際に火が見えにくく、火傷や衣服への引火のリスクが高いため、火を使うお灸のセルフケアは控えてください
  • 火を使わないお灸:朝起きると腰が重い方や、冷房で腰まわりが冷え切ってしまう方に最適です。深部を持続的に温めることで、仕事中や外出先でも自然と腰の緊張が和らぐようになります3時間以上は貼らないこと)
  • パイオネックス(置き鍼):小さな刺激が、長時間のデスクワークや立ち仕事による腰の引きつりを未然に防いでくれます(1日以上貼らないこと)
  • ツボ押し:両手を腰に当て、親指の腹を左右のツボに当てます。お腹の中心に向かって、心地よい強さで優しく押し込みます。数回繰り返すと、腰の奥の強張りが自然とほぐれていきます

*京門のすぐ近くには腎臓があります。叩いたり、硬い器具で強く突き刺すような乱暴な刺激は絶対に避けてください。熱すぎたり痛みを感じたりした場合はすぐに中止しましょう

セルフケアで変化が感じられない時は


腰のだるさや疲労感には、睡眠不足、冷え、運動不足、ストレス、加齢による体力低下など、さまざまな要因が関係しています。

また、腰に激烈な痛みが走り真っ直ぐ立てない、尿に血が混じる(血尿)、背中を軽く叩くと響くような激痛がある(腎結石などの予兆)、あるいは高熱や激しい吐き気を伴う場合は、重大な内臓疾患の可能性があるため、速やかに医療機関(泌尿器科や整形外科、内科など)を受診してください。

 

セルフケアを続けても腰の板のような硬さやむくみが一向に晴れない、という時は、無理をせず医師や鍼灸師に相談しましょう。

そのほか、身体を冷やさないようにする、十分な睡眠をとる、適度に体を動かす、栄養バランスを意識するといった生活習慣の見直しも大切です。

 

鍼灸の施術では、手足や首・肩・肩甲骨、腰・骨盤などのツボを使用し、全身調整を行います。

それによって、京門の持つ「腎のエネルギーを呼び覚まし、足腰を根本から軽やかにする力」が最大限に引き出されるでしょう。


横須賀市の鍼灸院 山本鍼灸院

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