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胆に属するツボ「率谷」

こめかみの痛みや頭の重さが気になる時に

率谷とは?


【率谷(そっこく)】は、足の少陽胆経に属するツボで、胆経の第8穴にあたります。胆経は、頭部や側頭部の巡り、目や耳の働き、自律神経のバランス、ストレスへの対応などと関係が深い経絡とされています。

  • 率谷の「率」は、沿う、率(ひき)いる、あるいは巡るという意味を指します
  • 率谷の「谷」は、山と山の間のくぼみ、すなわちエネルギーが深く流れ込む場所を意味します

すなわち、耳の形に沿って上がったところにある、気のエネルギーが深く集まる大きな谷のような場所、という意味から命名されました。

 

その率谷は、耳の上方、側頭部に位置し、頭部の巡りを整える、側頭部の緊張を和らげる、頭重感を軽減するといった働きがあると考えられています。

そのため、片頭痛、こめかみの痛み、頭重感、ストレスによる緊張などに用いられることがあります。

東洋医学では、胆経の流れが滞りやすい側頭部の不調に対して活用される代表的なツボのひとつです。

 

率谷の探し方


率谷

率谷は、耳の一番高いところ(耳尖)から、真上に向かって指の幅2本分(1.5寸)上がったところ」にあります。

  1. まず、鏡を見て耳を前にパタンと折り曲げたときにできる、耳の一番高いキワ(耳尖)を確認します。
  2. その耳の一番高いキワに、自分の人差し指と中指の2本を揃えてあてがいます。
  3. その指2本分の幅(約1.5寸)だけ、頭のてっぺんに向かって真上に上がった場所が率谷です。

*髪の毛の中にありますが、触れるとわずかにへこんだ場所を感じることがあります。奥歯をグッと噛み締めたときに、耳の上で筋肉(側頭筋)がピクピクと動くライン上でもあります。

*強く押さず、心地よい場所を探しましょう。

率谷はこんなお悩みに


率谷は、次のようなお悩みに用いられることがあります。

  • 片頭痛・緊張型頭痛: ズキズキと波打つ片頭痛や、頭の横側が締め付けられる痛みを強力に鎮めます。
  • 頭痛に伴う吐き気・胃の不快感: 胆経の滞りからくる胃腸への影響を和らげ、頭痛によるむかつきを抑えます。
  • 眼精疲労・目のかすみ: 目の真上を走る筋肉の引きつりを緩め、目の奥の重だるさをスッキリさせます。
  • めまい・耳鳴り: 耳のすぐ上にある経絡の巡りを整えることで、頭の中のふらつきや不快な音を落ち着かせます。
  • 二日酔いの頭痛: お酒の飲みすぎによって頭部に充血した熱を逃がし、ズキズキする痛みを緩和します。

そのほか、こめかみの痛み、頭重感、ストレスによる頭痛、首肩こりに伴う頭の不快感、疲労による頭の重さなどにも使用されることがあります。

特に、「頭の片側がズキズキする」「疲れるとこめかみが痛くなる」という場合に活用されることがあります。

 

*突然の激しい頭痛や、ろれつが回らない・手足のしびれを伴う場合は、速やかに医療機関を受診してください。

 

率谷のセルフケア方法


「頭痛の引き金になりやすい大きな筋肉の上にある場所」なので、“優しく圧を浸透させる”のがポイントです

 

おすすめのケア方法は次のとおりです。

  • 火を使わないお灸
  • パイオネックス(置き鍼)
  • ツボ押し

 

(注意点)

  • 火を使うお灸:率谷は完全に髪の毛の中に位置するため、火を使うお灸は、髪の毛への引火や大火傷の危険が非常に高いため絶対に控えてください。
  • 火を使わないお灸:慢性的なデスクワーク疲れがある方に最適です。ここに「太陽」を貼ることで、髪の中央から側頭部が持続的に心地よく温まり、仕事中でも自然と頭の強張りが解き放たれるようになります3時間以上は貼らないこと)
  • パイオネックス(置き鍼):頭皮や髪の生え際付近は刺激に敏感なため、一番短いタイプから試しましょう。小さな刺激が、日中のプレッシャーによる筋肉の引きつりや、夕方にかけて起こる頭痛の予兆を未然に防いでくれます(1日以上貼らないこと)
  • ツボ押し:両側のツボに親指の腹(または人差し指と中指の2本)を当て、頭を両側から挟み込むようにします。ゆっくりと頭の中心に向かって優しく押し上げます。そのまま小さく円を描くように頭皮をもみほぐすと、頭全体の緊張が自然と緩んでいきます

*側頭部は血管が豊富に通っているため、ツボ押しで強い痛みを感じる場合は、皮膚のトラブルや頭痛の悪化を防ぐためすぐに中止してください

セルフケアで変化が感じられない時は


頭痛や頭重感には、ストレス、睡眠不足、眼精疲労、首肩こり、疲労の蓄積など、さまざまな要因が関係しています。

また、突然の経験したことのないような激しい頭痛、目の前が暗くなる・視野が欠ける、言葉がうまく出ない、あるいは手足のしびれを伴う場合は、重大な脳神経疾患の可能性があるため、速やかに医療機関(脳神経外科や脳神経内科など)を受診してください。

 

セルフケアを続けても頭の片側の激しい痛みや重さが晴れない、という時は、無理をせず医師や鍼灸師に相談しましょう。

そのほか、十分な睡眠をとる、目を定期的に休ませる、首肩のストレッチを行う、ストレスをため込みすぎないといった生活習慣の見直しも大切です。

 

鍼灸の施術では、手足や首・肩・肩甲骨、腰・骨盤などのツボを使用し、全身調整を行います。

それによって、率谷の持つ「側頭部の引きつりを劇的に緩め、頭のモヤモヤをすっきり下ろす力」が最大限に引き出されるでしょう。


横須賀市の鍼灸院 山本鍼灸院

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