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脾に属するツボ「隠白」

血液の流れを整え、心を穏やかに鎮める

隠白とは?


【隠白(いんぱく)】は、足の太陰脾経の井穴(せいけつ)にあたるツボです。井穴は「経絡のはじまりに近い重要なポイント」とされ、急性症状や出血傾向、精神的な緊張に用いられることがあります。

  • 隠白の「隠」は、隠れる、あるいは止める、を意味します
  • 隠白の「白」は、清らかさ、明るさ、血の色とも関連するイメージを意味します

足の親指という目立たない場所にありながら、血液をしっかりと血管内に留める(止血)という重要な役割を「隠し持っている」という由来があります。

脾経は「血を統血する」「消化吸収を支える」と考えられており、隠白はその入り口となる大切なツボです。

隠白の探し方


隠白は足の親指(第1趾)の爪の、内側の角にあります。

  1. 足の親指の爪を確認します。
  2. 爪の内側(反対の足の親指側)の角を見ます。
  3. 爪の付け根ラインと、爪の横のラインが交わる角から、わずか1〜2mmほど離れた場所が隠白です。

*「足の親指の爪の内側」と覚えると見つけやすいです。

 

隠白はこんなお悩みに


隠白は、次のようなお悩みのセルフケアに用いられることがあります。

  • 月経過多・不正出血が気になる:血液を統率する力を高め、女性特有の出血トラブルを穏やかに整えます。
  • 不安感・落ち着かない感じ:気持ちを落ち着かせる力が強く、精神的な不安定さや眠りの質を改善する助けとなります。
  • 胃腸が弱く疲れやすいとき:脾経のスタート地点として、消化器全体の働きを活性化させます。

そのほか、鼻血が出やすい、あざができやすい体質などに使用されることがあります。

*出血が続く場合や体調不良がある場合は、医療機関の受診を優先してください。

隠白のセルフケア方法


指先で皮膚が薄いため、“優しく、点を意識して”行いましょう。

 

おすすめのケア方法は次のとおりです。

  • 火を使うお灸
  • 火を使わないお灸
  • パイオネックス(置き鍼)
  • ツボ押し

 

(注意点)

  • 火を使うお灸:止血の目的などで、古くからお灸が非常に多用される場所です(火傷に注意してください)
  • 火を使わないお灸:指先が小さいため、直接貼るのが難しい場合は、指全体を包むように温めます(3時間以上は貼らないこと)
  • パイオネックス(置き鍼):指先は靴下などで擦れやすいため、上からテープで補強すると安心です(1日以上貼らないこと)
  • ツボ押し:自分の爪を立てるようにして、気持ちい程度に押します

*指先は非常に敏感なため、無理に強く刺激しすぎないでください。また、糖尿病などで足先の感覚が鈍い方は、お灸による火傷に細心の注意を払いましょう

セルフケアで変化が感じられない時は


不正出血が続いたり、深刻な不眠が解消されない場合、消化機能の低下、自律神経の乱れ、ホルモンバランスの影響、ストレス・などが関係していることがあります。

 

セルフケアしても変化が分かりにくいと感じる時は、専門家への相談をおすすめします。

鍼灸の施術では、隠白だけでなく、手足や背中などのツボを組み合わせて体質全体を調整します。

プロの施術で、隠白の持つ「血と心を整える力」がより確実に引き出されます。


横須賀市の鍼灸院 山本鍼灸院

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