· 

脾に属するツボ「太白」

胃腸虚弱や慢性的な疲れが気になる方へ

太白とは?


【太白(たいはく)】は、足の太陰脾経の原穴(げんけつ)・兪土穴(ゆどけつ)にあたる重要なツボです。原穴は「経絡のエネルギーが集まるポイント」とされ、脾経の働きを整える中心的なツボとされています。

  • 太白の「太」は、至大(この上なく大きい)を意味します
  • 太白の「白」は、白く輝く金星(太白星)や、清らかな状態を意味します

非常に力強い力を秘めたツボであり、古代の人々が夜空に輝く金星のように重要視したことから、命名されました。

 

東洋医学の五行説では、脾は「土」に属し、さらに兪土穴(ゆどけつ=土の性質を持つ)である太白は、脾の機能を高める最強のパワースポットなのです。

脾の機能は「飲食物から気血を作る臓腑」とされ、太白はその働きを補い、体の基礎体力づくりに関わるツボとして用いられます。

 

太白の探し方


太白

太白は、足の親指の内側、付け根の大きな関節を通り過ぎたあとのくぼみにあります。

  1. 足の親指の内側の側面を、爪先から足首に向かってなぞります。
  2. 親指の付け根にある大きな関節(ポコっと出っ張った骨)を乗り越えます。
  3. 乗り越えたすぐ先にある、骨の際の深いくぼみが太白です。

*先ほどの大都が「関節の手前」だったのに対し、太白は「関節を乗り越えた足首寄り」に位置します。

太白はこんなお悩みに


太白は、次のようなお悩みのセルフケアに用いられることがあります。

  • 胃腸虚弱・下痢しやすい:胃腸を丈夫にし、食べたものの栄養をしっかり吸収する力を養います。
  • 甘いものの過剰な欲求:「脾」が弱ると甘いものが欲しくなります。ここを整えることで、味覚のバランスを整えます。
  • 倦怠感・むくみ:体内の水分代謝をスムーズにし、重だるい身体をスッキリと軽くする助けとなります。

そのほか、食欲不振・消化不良、慢性的な疲労感、体力低下・虚弱体質、冷えやすいなどにも使用されることがあります。

*症状が長く続く場合は医療機関への相談をおすすめします。

太白のセルフケア方法


骨の際に位置するため、“垂直にじんわり”圧を届けるのがポイントです

 

おすすめのケア方法は次のとおりです。

  • 火を使うお灸
  • 火を使わないお灸
  • パイオネックス(置き鍼)
  • ツボ押し

 

(注意点)

  • 火を使うお灸:太白のお灸は非常に相性が良いです(火傷に注意してください)
  • 火を使わないお灸:歩く時に違和感がないことを確認しながら貼りましょう(3時間以上は貼らないこと)
  • パイオネックス(置き鍼):脾経の「原穴」に貼っておくことで、1日中お穏やかに胃腸の働きをサポートしてくれます(1日以上貼らないこと)
  • ツボ押し:骨の隙間に指を滑り込ませるように息を吐きながら3〜5秒押します

*外反母趾などで関節に痛みや強い変形がある場合は、無理に強く押さないよう注意してください

セルフケアで変化が感じられない時は


お腹の張りや疲れがなかなか解消されない場合、エネルギーの消耗(気虚)や食事内容の偏り、睡眠不足、運動不足、慢性的なストレスなどが影響している可能性があります。

 

セルフケアをしても胃腸がスッキリしない、と感じる時は、専門家への相談をおすすめします。

鍼灸の施術では、太白だけでなく、手足や背中、お腹のツボを使用して体質改善を図ります。

これによって、太白の「土の力」が最大限に発揮され、身体の中から活力が湧いてきます。


横須賀市の鍼灸院 山本鍼灸院

046-897-0919

[email protected]