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胃に属するツボ「帰来」

下腹部の冷えや婦人科系の不調の時に

帰来とは?


【帰来(きらい)】は、足の陽明胃経に属する下腹部のツボで、骨盤内の血流や冷えと深く関わるポイントとされています。

  • 帰来の「帰」は、帰るを意味します
  • 帰来の「来」は、来るを意味します

かつては、脱腸を元の場所に戻す、あるいは止まってしまった月経を呼び戻すといった「元通りにする力」がある場所として命名されました。

 

 

東洋医学では、下腹部は「血」と「腎の力」が集まる重要な場所で、この部位の巡りが低下すると、月経トラブル、妊娠しにくさの背景要因、下腹部の冷え、性機能の低下感などが生じると考えられています。

帰来の探し方


帰来は、おへそから指6本分下で、中心から指3本分外側にあります。

  1. おへその真横にある天枢(おへそから左右に指幅3本分外側)を確認します。
  2. その天枢から、まっすぐ真下へ指幅6本分(約4寸)下がった場所が帰来です。
  3. ちょうど鼠径部(脚の付け根)の少し上に位置し、骨盤の出っ張りの内側あたりを目安にします。

 

*下腹部が冷えている方では、押すとひんやりする、硬く張りがある、鈍い違和感が出る、ことが多い部位です。

帰来はこんなお悩みに


帰来は「骨盤内循環の調整」に関連づけて用いられます。

  • 下腹部の冷え、不妊ケア:お腹の底(骨盤内)の血行を促進し、温かく健やかな環境をサポートします。
  • 月経周期の乱れや月経前後の下腹部不快感:毎月のどんよりとした重だるさや、リズムの乱れを穏やかに整えます。
  • 泌尿器の違和感:尿のトラブルや、下腹部が引きつるような違和感を和らげる助けとなります。

そのほか、腰や骨盤周囲の重だるさなどに使用されることがあります。

婦人科・泌尿器・妊活鍼灸で重要視される代表的な下腹部のツボです。

帰来のセルフケア方法


下腹部は刺激に敏感なため、やさしく温めるケアが基本です。

 

おすすめのケア方法は次のとおりです。

  • 火を使うお灸
  • 火を使わないお灸
  • パイオネックス(置き鍼)
  • ツボ押し

 

(注意点)

  • 火を使うお灸:入浴前後30分、食後30分は避けて、熱さを我慢しないでください
  • 火を使わないお灸:3時間以上は使用しないでください(寝る前は使用不可)
  • パイオネックス(置き鍼):毎日貼り替えてください。痒みなど違和感があったら外す
  • ツボ押し:息をゆっくり吐きながら、じわ〜っと押していきます(斜め下に向かって優しく触れる感覚で)。

*非常にデリケートな場所であり、すぐ近くには大切な血管や神経が通っています。力任せに押さないことが鉄則です。

セルフケアで変化が感じられない時は


下腹部の重だるさや冷えがなかなか取れない場合、骨盤周りの筋肉の硬直や、全身のエネルギー不足、自律神経の乱れ、ホルモンバランスの影響

などが関与している可能性があります。

 

セルフケアで改善が乏しい場合は、鍼灸などの全身調整の鍼灸治療が有用です。プロの施術で帰来の持つ「本来の状態へ戻す力」が最大限に引き出されます。

ただし、症状が続く場合は、婦人科・泌尿器科での検査もご検討ください。

 


横須賀市の鍼灸院 山本鍼灸院

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