股関節を自由にし一歩目を軽くする
髀関とは?
【髀関(ひかん)】は、股関節の前側にある胃経のツボで、足の動きや下半身の巡りに関わる重要なポイントです。
- 髀関の「髀」は、太ももの骨(大腿骨)を意味します
- 髀関の「関」は、関所や重要なつなぎ目を意味します
すなわち、太ももの付け根にある“動きの要所”という由来があります。
東洋医学では、股関節や太ももの気血の流れを整える場所とされ、歩きにくさ、脚のだるさ、股関節周囲の違和感などに用いられてきました。
「歩くと股関節がつっぱる」「脚が重だるい」「足の付け根が硬い」そんな時に注目されるツボです。
髀関の探し方
髀関は、太ももの付け根前面、座った時にできるシワあたりにあります。
- 椅子に座るか、仰向けになって片方の膝を軽く立てます。
- 腰骨の前の出っ張り(上前腸骨棘)から、まっすぐ下へ指を下ろします。
- 一方で、股関節の曲がり角(鼠径部のシワ)を確認します。
- 腰骨の下からのラインと鼠径部のシワのラインが交わるあたり、太ももの筋肉(縫工筋と大腿筋膜張筋)の間のくぼみが髀関です。
*ちょうどズボンの前ポケットの入り口付近、指で押すと響く場所を目安にしてください。
髀関はこんなお悩みに
髀関は、次のようなお悩みに使われることがあります。
- 足の重だるさ、歩行時の違和感:太ももを引き上げる筋肉の緊張を和らげ、足運びをスムーズにします。
- 股関節の違和感・つっぱり感:長時間のデスクワークや立ち仕事で固まった付け根をリセットするサポートをします。
- 下半身の冷え・巡りの悪さ:足への血流の関所を開き、ポカポカとした巡りを促します。
そのほか、太もものだるさ・疲労感、足の動きが硬いと感じる時などにしようすることがあります。
※症状が強い場合や長く続く場合は、専門家への相談をおすすめします。
髀関のセルフケア方法
太い筋肉が重なる場所なので、“奥のコリに届ける”イメージで丁寧に行いましょう。
おすすめのケア方法は次のとおりです。
- 火を使うお灸
- 火を使わないお灸
- パイオネックス(置き鍼)
- ツボ押し
(注意点)
- 火を使うお灸:ピンポイントで温める、というより、股関節周りを全体に温めるイメージで
- 火を使わないお灸:外出前に貼っておくと歩行が楽に感じられます(3時間以上は使用しないでください)
- パイオネックス(置き鍼):毎日貼り替えてください。痒みなど違和感があったら外す
- ツボ押し:ゆっくりと圧をかけて、パッと離すように押してください(痛いけど我慢して押すのは逆効果になります)
*股関節に激しい痛みがある場合や、炎症(熱感)がある場合はセルフケアを控えましょう。
セルフケアで変化が感じられない時は
セルフケアで変化が感じられない場合、腰椎(腰の骨)の問題や、お尻側の筋肉が原因かもしれません。股関節の可動域低下、姿勢や歩き方の影響など、ツボだけでは改善しにくい要因が関与していることがあります。
鍼灸治療では、髀関だけでなく全身のバランスを見ながら施術を行います。プロの施術で腰や背中を含めたトータルケアを受けることで、足の軽さを取り戻せるかもしれません。症状が続く場合は、専門家へご相談ください。




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