太ももの張りと下半身の冷えを改善
陰市とは?
【陰市(いんし)】は、太ももの内側にある胃経のツボで、下肢のだるさや冷えに関係するポイントです。
- 陰市の「陰」は、冷えや寒さ、または身体の内側を指します
- 陰市の「市」は、人々や物が集まる場所を意味します
すなわち、冷えが溜まりやすい場所、という由来から陰市と命名されました。
東洋医学では、脚の気血の巡りを整え、筋肉の疲労や重だるさの調整に用いられてきました。
「内ももが重い」「脚の内側が冷える感じがする」そんな時に意識したいツボです。
陰市の探し方
陰市は、膝のお皿の外側の上角から、指4本分上にあります。
- 椅子に座り、膝を軽く曲げた状態にします。
- 膝のお皿(膝蓋骨)の外側の角を確認します。
- そこから太ももの前面(やや外側寄り)のラインに沿って、指幅4本分(約3寸)上がった場所が陰市です。
- 先ほどの伏兎から、指幅5本分下がった位置を目安にしてください。
*指で押すと、筋肉の隙間に指が少し入り込み、独特の重い響きを感じる場所です。
陰市はこんなお悩みに
陰市は、次のようなお悩みに使われることがあります。
- 膝の冷え、痛み:冷えると膝が痛む、というタイプの不調を、温めて和らげます。
- 足のむくみ、重だるさ:下半身の水分代謝を助け、足全体をスッキリと整えます。
- 胃の冷え、胃痛:胃経のラインを通じて、お腹の中からくる冷えや違和感をサポートします。
そのほか、太もも内側のだるさ・張り、下半身の冷え、長時間の立ち仕事や座り仕事による脚の違和感、運動後の筋肉疲労などにも使用されることがあります。
*症状が長引く場合は、医療機関や専門家への相談をおすすめします。
陰市のセルフケア方法
強い熱刺激を加えると、稀に筋肉の引き攣れを招く恐れがあるとされ、古来の文献においてお灸は控えるようにされています。
おすすめのケア方法は次のとおりです。
- パイオネックス(置き鍼)
- ツボ押し
(注意点)
- 火を使うお灸:おすすめしません
- 火を使わないお灸:おすすめしませんが、短時間(10〜20分程度)であれば使用可能です
- パイオネックス(置き鍼):毎日貼り替えてください。痒みなど違和感があったら外す
- ツボ押し:真下に向かって、奥の筋肉をほぐすようなイメージで(揉まずに押すイメージで)
*冷えが集まる場所ですが、熱すぎるお灸はおすすめしません。
セルフケアで変化が感じられない時は
膝の痛みや足の冷えが解消されない場合、筋肉疲労の蓄積、股関節・骨盤のバランスの問題、腰部や体幹からの影響など、局所だけでは改善しにくい原因が関与していることがあります。
セルフケアで変化が感じられない場合は、無理に刺激を強めずに、専門の鍼灸師に相談してみましょう。
鍼灸治療では、陰市だけでなく全身の状態を確認しながら施術を行います。プロの施術で、陰市に溜まった冷えが解け、足取りが軽くなるでしょう。




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